ダリから学ぶ個人の力の身に着け方|アーティストレース
アートな🐊です。
アーティストでありながら、
奇抜な演出をしてパフォーマーのようだったダリ。
彼は生きている間に成功した画家の代表的存在です。
では、実利的な価値がほとんどないアートをどう売っていったのか?
ダリの成功をアーティストトレースすることでヒントを探っていきます。
トレースを行って
2つのポイントが大きくダリの成功を支えていたのではないかなと感じています。
ダリの表現への探求心
ダリは個人的にあくなき表現への探求心のある画家だったのではないかと感じています。
メインである油絵も
ルネサンス・ポスト印象派・キュビズムを一通り試してから
独自の技法、偏執狂的批判的方法(ダブル・イメージ)を発明します。
まさに守破離ですね。
さらに彫刻、ドローイング、著述、映像、写真など表現のメディアすら隔てなくいろいろな手段で自己表現に励みます。
また、当時はまだ珍しい商業的な取り組みもしており、
絵本の挿絵や一番有名なところで行くと
チュッパチャプスのロゴデザインもおこなっていたり!
ダリのこの表現への柔軟な姿勢が
戦争最中、大量消費やマテリアリズムに向かう社会とマッチしたのではないかと感じています。
ダリの成功の立役者|ガラ
彼の成功を支えたのはある女性でした。
ダリの妻であり、ミューズであり、マネージャーであるガラです。
その類稀なるビジネススキルで
まだ売れない画家だったダリの絵を積極的に画商に販売したり、
ダリに人気が出てきたころには
ダリのまとまらない文章を編集し自伝として販売したりと
ダリの才能を生かしきることができた女性でした。
特に彼女が優れていたと思う点は
ダリを天才というキャラクターでい続けさせた点ではないかと考えています。
奇行ともいえるパフォーマンスで
連日アメリカのメディアを賑わせていたダリ。
(胸にガラスケースのブラジャーを身につけて現れたり、
潜水服を着てイベントに参加し窒息死しそうになったり…)
画家でありながらその姿は
パフォーマーのようでした。
そんなダリがダリらしくあれたのはガラのサポートのおかげで
これが自然とダリの認知を自然と上げるPRに繋がっていたと考えられます。
まとめ|どういかしていくのか
ダリのトレースを通して、3つの点でダリから学べることがあったなあと個人的に感じています。
①守破離
Those who do not want to imitate anything, produce nothing.
何も真似したくないと思う者は、何も生み出さない
こんな明言を残しているほど
ダリはマネをしてます。
確かに彼の絵は斬新で新しいながらも
ルネサンス時代の絵画を彷彿とさせるような手法が垣間見れたり
大胆な構成はキュビズムから影響を受けていることがわかります。
これだけにじみ出ているということは
有名になる前に山ほど先人の絵画を模倣していたということは想像に難くありません。
そして、その様々な技法を試し、編み出した
偏執狂的批判的方法(ダブル・イメージ)というダリ独自の技法。
彼は徹底して守破離をしていたのではないかなと感じます。
守破離の大事さを再確認できます。
②いろいろ試してみる柔軟な姿勢
絵画という手段にとらわれない姿勢も
私たちが参考にできるダリの要素だと思います。
特に新しい技術が毎日のように生まれている私たちのいる現代社会。
ダリのように一つのことに固執せず、
とにかく試してみる
みたいな姿勢は大事なのでは?と考えます。
③一貫したセルフブランディング
彼の何よりもの強みは一貫した天才というセルフブランディングです。
個人の時代になっていくといわれる現代
彼のセルフブランディング能力は参考にできると感じています。
彼のセルフブランディングのポイントを書き出してみました。
・象徴的なルックス
=ダリといえばひげ。のように自分=〇のような象徴を意識的に作る
・一貫したとがった発言
=一貫した専門性もしくはコンセプトに基づく情報発信
・作品も発言と一貫した作品
=発信と行動・本業との一貫性
この要素をきちんと自分に置き換えれば個人としての力も伸ばせるのではないかなと感じました。
最後に
知れば知るほどクセになる画家ダリ。
自分は愛されていないと感じて生きてきたこと
性的なものへの恐怖、
10代の頃の母との死別
戦争真っ只中という時代背景
ダリの作品にその片鱗が垣間見れて
彼は倒錯した人だったんだなあと感じました。
でも、そんな彼は過去に抗いつつ
前を向くことを辞めなかった。
というより、
過去の暗いものを昇華するように作品を作り続けたのかなあと感じてみたりしてます。
今回のトレースを通して
さらにダリを好きになれました。笑
学んだ3つのポイント、実生活でも実施していければと思います。
では🐊
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