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特定の考え方・信仰が自己反省能力を喪失させてしまう

「人に与えられた時間は限られている。だから、誰か他人の人生を生きて、その時間を無駄にしてはならない」───スティーブ・ジョブズ

情報分析官

「アトピー」は「アレルギー」とは異なる(この点は後に重要になる)(中略)デンバーにある国立ユダヤ医療センターに在籍する著名なアレルギー専門医・免疫専門医、ドナルド・リャン医師は、専門用語の定め方がこの混乱の大きな要因を占めていると主張する(中略)リャンは「アトピー」は「アレルギー」よりもましな用語だと考える。「アトピー」〔の語源となったギリシャ語〕を直訳すると「場違い」という意味だからだ。アレゲンに対して皮膚、腸、あるいは鼻腔で生じるアトピーの反応は「場違い」だ───普通なら無害な、ありふれた環境中の刺激に対し、過剰な反応がほとばしる。

専門の研究者であれば、他人をよく観察もせず、遠目で見ただけで「この人はソシオパスだ」などと決めつけたりしない。

無邪気な人々は、相手が見たところ邪悪な人間に思えたとしても、こちらが忍耐と理解と同情をもって模範を示せば話が通じるようになると信じている。認識能力の異常や感情面でのアンバランスさといったものをそういった無邪気な人々に説明するのは、盲人に色を説明するようなものかもしれない(中略)何もかもうまくいっている成功者に見えながら、実はひどくゆがんだ人格をきわめて巧妙に隠している人間が、ごく少数ながら存在する(中略)無意味な拷問といったおぞましい行ないをしうることを、ふつうの人間は信じられないからである(中略)(※ソシオパス研究者の)リンダがネットから消えたのは十数年前のことだが、なおも分野を超えて研究者に影響を与え続けている。リンダの父、ジョージ・ミーリーは、国際人間行動学会と協力し、若手研究者に与えられる「リンダ・ミーリー賞(※Linda J. Mealey, Ph.D.)」のための基金を設立した。「ソシオパス」を解明しようと努力を続けたリンダ・ミーリー(※Linda J. Mealey, Ph.D.)は次世代の研究者たちの手本となり、インスピレーションを与え続け、そのウェブサイトは更新を停止したまま、彼女の生涯を記念するために残されている。※引用者加筆.

研究によると、病的な嘘つき(※ソシオパス・社会病質)の前頭前野の白質量は、正常人よりも四分の一大きかった。レーンと同僚らは、「嘘をつきたい」という欲求に前頭前野の白質が中心的な役割を果たしているという、おどろくべき事実を発見(中略)白質が増えるとなぜ嘘をつきやすくなるのだろう? 当時レーンのもとで博士過程にいて、実際に研究をしたヤーリン・ヤンが述べている。 「彼らには嘘をつく方が簡単なのかもしれない。白質が過剰にあると、ふつうなら隔てられている矛盾し合うデータのあいだの連結が多くなるからだ」(中略)興味深いことに、自閉症(※自閉症精神病質・サイコパシー)の子供たちでは白質が減って、灰白質が増えている。自閉症はあまり嘘をつかないことでも知られている ※引用者加筆.

情報分析官

ここには区別すべき種類の人間がいると私は思う。社会病質者(ソシオパス)の存在を私たちが知っているのは、その症状が病気すなわち精神障害であると定義されているからだ(中略)攻撃性があって感情移入できない者は社会病質者(ソシオパス)となる。いっぽう攻撃性はあるが感情移入能力もある場合は、社会病質者とは全く異なる種類の人間になるのである。

情報分析官

福島メルトダウンの影響はまだ完全には解明されていないが、発電所の廃炉と被害者への損害賠償金額は、現時点での最新の推計では2500億ドル(27・5兆円)となっている(中略)放射性廃棄物 こうした廃棄物にはウラン抽出尾鉱や使用済み核燃料も含まれるが、アメリカエネルギー情報局(EIA)はこれらについて「数千年にわたって放射性や人体の健康への危険性を持ち続ける可能性がある」と述べている(中略)実存的危機が着々と深刻化しているわけだが、中には目を逸らさずにこれを直視している人たちもいる。惨事の加速を使命とし、これに全力を注ぎ続ける社会病質者(ソシオパス)たちだ。

神経学者でソシオパスの研究者でもあるジェームズ・ファロンは、ソシオパスは「汚い仕事」をするのに優れていると述べている(中略)主な動機というのは利益の追求である(中略)ソシオパスが心の色盲だとすると、どのようにして自己の利益のために他者を巧みに操ることができるのだろうか?(中略)ソシオパスの最大の特徴と言えば、「自己の利益を最優先させて、その目的のために他者を操る」ことである。このためには、道徳や共感はソシオパスにとって重要なものではない(中略)ソシオパスが、入念な計画と実行を通して何らかの利益(当然のことだが、何らかの成功)が得られると考えられる限り、設定されたゲームの枠に留まる。だからこそ、ソシオパスが資本主義の原則を頑なに守り通して、無慈悲なビジネスマンになることができる(中略)ソシオパスはけっして相手を自分より上に置かないが、もしも相手が自分にとって価値があると認めると、他のすべての人よりも上に置くだろう(中略)クレックリー博士はソシオパスを観察し、治療した。彼は必死になって、ソシオパスの患者や犯罪者を治療しようとしたが、彼らの障害は重症であり、本質的には治療不能であると考えた

(※ソシオパスの) 割合は、通常の人々の集団よりも高い地位についている人々の集団のほうが高いと信じているのはボブだけではなかった(中略)私は何十人もの心理学者と話した。彼らは口をそろえて同じことを言った(中略)ということは、最高の地位についている人々の中には、ソシオパスがたくさんいるってことですか?───Jon Ronson(中略)そうよ、梯子(ハシゴ) を上がれば上がるほど、ソシオパスの数は増えていくの─── マーサ・スタウト博士(中略)じゃあ、戦争や不正や搾取などはみんな、人口に対してごくごく小さな割合しかいない、そういった具合に頭がいかれた人々のせいだと?───Jon Ronson(中略)私はそれらの多くは、彼らに原因があると思っているの───心理学者マーサ・スタウト博士 ※引用者加筆.

サイコパシー(精神病質)、ソシオパシー(社会病質)、反社会性パーソナリティ障害(APD)は、しばしば混同される。一般人、専門家を問わず、それぞれ置き換え可能な用語として扱う場合もあるが、症状に関連性はあっても、特徴がまったく同じというわけではない(中略)APD(反社会性パーソナリティ障害)の症状がある人の一部はサイコパスだが、大多数はそうではない(中略)APDはサイコパシーよりも三、四倍多く見られる。ソシオパシーと判断される者の比率は不明だが、APDと比較すると、ソシオパシーのほうがかなり多いと推測される(中略)ソシオパシーは精神疾患を示す正式な用語ではない。一般社会で反社会的な犯罪行為と見なされる態度や行動パターンを総称する言葉である。反社会的と言っても、当人が育った社会的環境や文化のなかでは正常、あるいは当然と見なされる行為もあり、その点では、ソシオパスは十分な善悪の判断力も、他人への共感、罪悪感、忠誠心を持つ能力も備わっているといえる。ただ、自分の属する文化やグループの規範や予測に基づいて善悪を判断する傾向があるというだけだ。犯罪者にはソシオパスが多いといえるかもしれない。

本書はP・Tエリオット著『ソシオパスの出世ガイド──人心操作の暗黒技術のためのTIPS』の全訳です。邦題に関しましては、出版社の営業の方々との協議の上、日本では「ソシオパス」よりも「サイコパス」の方がより人口に膾炙(かいしゃ)しているとの判断から、『サイコパスのすすめ』となりました。なおそれに伴いまして、本文中の訳語も、原文のsociopathのほとんどを「サイコパス」と訳しております。学術的な観点から厳密に言うならばとんでもない話でもありましょう

当時、免疫と言えば医学部の教科書に申し訳程度に載っているだけで、一定の用語だけ覚えておけば試験に合格できてしまうものでした。医学会では、その程度の位置づけだった(中略)だから根本治療ができていないのではないか・・・・・。(中略)たとえば「制御性T細胞を増やすために、きのこを食べましょう」と言ったところで、医師は全然儲かりません(中略)売上金額が飛躍的に伸びている現状を見るにつけ、患者が欲しがる一時しのぎの薬を、その場主義的に処方する治療のほうが、医療の現場ではまだまだ主流であると感じざるをえないのです。大切なのは不調のおおもとです。突き詰めると、それが免疫(中略)患者自身も、最初は大変でも、自ら根本治療を目指そうと考えることが大事(中略)薬を毎年使い、治るどころか翌年はさらに悪化したという話もよく耳にします(中略)つまり根本的な治療が行えていない(中略)副作用のリスクを負わせながらの「その場しのぎ」でしかなく、薬を使わせ続けることが目的になっているのではないかとすら疑いたくなるような状況も多々あります(中略)治らないどころか副作用で体が弱ってしまう患者を増やし続ける現状

脳の重要な構造や機能に関する知識は急速に増えているのに、神経科学が説明できる利他主義のメカニズムが存在しないのはなぜだろうか?(中略)それはなぜか? 成果が出やすいテーマで助成金を得る方が安全だからだ。

善悪判断の実際の主体は「他者」 になる(中略)仏教の立場から強く主張しておかなければならないのは、思想と宗教の「酔い」である。 この「酔い」はしばしば「洗脳」と呼ばれる。要は、特定の考え方・信仰が自己反省能力を喪失させてしまう事態である

ギリシアのパルナッソス山の南麓の都市国家デルフォイには、神聖な「大地の裂け目」があり、そこは少なくとも三五〇〇年にわたって神殿が建てられてきた。大神ゼウスによれば、この裂け目は地球の中心につながっていた(中略)伝説によると、ある日、コレタスというヤギ飼いが、その裂け目に迷い込んだヤギが奇妙な振る舞いをしていることに気づいた。コレタスは興味をひかれて、自らその裂け目に入った。すると彼は、神々しい霊気に満たされ、過去も未来も見通せるようになった(中略)このうわさは広まり、多くの人がデルフォイを訪れるようになった(中略)やがてデルフォイには女神ガイアを讃える神殿が建てられ、独身の若い女性が神託を伝える巫女に選ばれた(中略)巫女は裂け目の奥深くへ入り、神聖なピュトンの甘い霊気を吸い込む。そしてトランス状態に陥り、恍惚となったまま熱狂的に神託を告げる。人々は畏怖と尊敬をもってそれを聞く。

霊気(レイキ)

社会全体としてはアレルギーを深刻に捉えない傾向がある(中略)アレルギー性免疫反応を抱える人々は、自分の健康状態のために途方もない時間、金銭、意識を使う。アレルギーは重荷(中略)アレルギーを発症している人の生活の質(QOL : Quality of life)は、そうでない人に比べて一般的に低い。不安とストレスのレベルはより高く、より頻繁に倦怠感を覚える。集中力とエネルギーレベルは下がる(中略)アレルギーはとても大きなビジネスだ。すでに驚くべき規模に達し、なお順調に増えつづける世界のアレルギー患者数は、製薬会社から食品製造業者に化粧品企業までの多様な産業が、新規もしくは改良型の診断ツール、アレルギー用の錠剤、吸入薬、エピネフリン自己注射器、アレルギーフリー〔特定のアレルゲンの含有量が検出基準未満の〕製品群、アレルゲンフリー食品など、世界中の何百万人ものアレルギー患者の要望に応える製品・サービスの創出から莫大な利益を得られそうな状況を生み出してきた。医療歴史学者のマーク・ジャクソンの言葉を引用すれば、「2000年代の到来において、アレルギーはカネを意味する」。どれだけのカネか? 巨額だ(中略)2026年までに520億ドルに達すると見込まれている。これはタンザニアの年間の国内総生産(GDP)に相当(中略)アレルゲンフリー食品の市場は2030年までに年間1兆80億米ドルに達すると見込まれている(中略)しばらくの間は効いたかのように思われたが、期待はその後裏切られたと語った人もいた(中略)レイキのマッサージ、カイロプラクティック療法、地元で生産された蜂蜜の摂取は、各種の対照研究でベネフィットが小さい、またはないことが示されている(中略)いずれも、カネ──具体的には、資本主義的なヘルスケア制度における利益の追求──がアレルギー治療(中略)治療法を進歩させてアレルギー反応の解決策候補を見つけることだ

患者さんは、ほとんどの方が腸にトラブルを抱えている(中略)最初にマネジメントするのは「腸」です。そのあとに「肝臓」、「内分泌器」、細胞内の「ミトコンドリア」、「脳」と続きます(中略)最初に腸の炎症を解決するだけで、治ってしまう人も少なくない。

アトピー治療には玄米クリームが必要だが、レイキ(マクロビオティックグループ)の玄米クリームより、下の玄米クリームの方が食べ応えがあり、甘みもあるのでおすすめだ(比較を推奨)。食事療法自体(偽腹・ぎふく理解)が難しいので、クリニックでの断食・半日断食(低血糖による意識喪失、腸捻転の予防法を学ぶ)、自宅での常食は常に同じメニューで迷いを断ち切る。ガンもアトピー性皮膚炎も完治には時間がかかるので、仕事や学校をやめて実家があれば実家でニートするしかない。本を読んだりインターネットを使うのは移動時間や酸素カプセルの中だけと決めておくことだ。私は移動時間や出先での待ち時間以外は読書をしない。食事療法(4%)、運動療法(43%)、物理療法(43%)など、病気を治すための1日あたりの時間の内訳(睡眠時間含めず。このレベルの時間を投資しなければ、ガンの隆盛の方が勝ると思う)。寛解後の予防的日常内訳は運動療法(5%)、物理療法(5%)、余暇・仕事・学習(90%)。物理療法とは、日光浴、振動マシン、酸素カプセル、サウナ、ホットヨガ、水風呂など。玄米クリームは自分で粉から挽けば安く作れる(時間は失う)。食事療法とは咀嚼時間の延長を意味し消化酵素分泌を意識させる言葉。実際コンビニの食材だけでも治ると私は思っている。本来はクリニックなどで出来立ての玄米クリームを食べるのがおすすめ。それが難しい方には、レトルトで硬さを体験していただくのがおすすめです↓