だから、免疫細胞が修復され活性化されます
軍は、撃墜される戦闘機の多さに不安を覚えた。そこで機体を補強することにしたが、どこを補強すればいいのかよくわからなかった。軍から要請を受けたウォルドは、戦闘から帰還した戦闘機の弾痕を全て記録した。すると、主翼の間と尾翼の間の二箇所に弾痕が少ないことがわかった。そこでウォルドは、この少なかった二つの箇所を補強した（中略）なぜ、ウォルドは、弾痕の多いところを補強しなかったのだろうか。それは彼が分析したのは、生還した戦闘機だったということである。つまり、戻って来られなかった戦闘機はこの箇所に多く被弾したと結論づけたのだ。
荒波にもまれる経験をすることが、大人になる為の通過儀礼です。これは男性にも女性にも必要なこと
教える立場にある教師などはとくに、切れ味、気迫がなければ生徒はだれもついてこないでしょう（中略）断られても断られても、これだと決めたら積極的に現場に体を持っていく。
創造的な人々は繰り返し拒絶を受けても、やり通す能力を持っている（中略）なぜなら創造的な人々は境界を乗り越え、新しい見方をする傾向があるので、繰り返し拒絶されるのが普通だからである（中略）創造的な人々は非常に好奇心に富んでいる傾向がある。どうやってとか、なぜとかを理解すること、ばらばらにしたものをもとに戻すこと、通常の社会では隠されあるいは禁じられるべきであるとされる精神や魂の領域にまで入り込むことを好む
他人とどのようにかかわり、人生で遭遇したストレスにどう向かい合ってきたかという体験を通じて徐々にはぐくんできた流儀と、以上のような要素がダイナミックに関連して、その人独自の〝スタイル〟が生み出されていく。
巨大な波にチャレンジしたいビッグウェーブサーファーであれ、大いなる飛躍の瞬間は得てして、歯をくいしばるような苦しみと我慢の末にやってくる。ニック・ラムは、世界でトップのビッグウェーブサーファーだ。建物の４階ぐらいの高さの波に乗る。神業のように自由自在に波を乗りこなすが、そのパフォーマンスは入念なトレーニングと、毎日の鍛錬からくる不屈の精神によるものだ（中略）この本の著者の一人、ブラッドは以前、『アウトドア』誌の取材でラムにインタビューしたことがある。そのとき印象的だったのは、ラムが「あえて一番うねりの強い波に乗ろうと待ち構えている」と話したことだ。ラムの強さの秘訣は、自分を追い込む姿勢にあったのだ。「トレーニング中は、思わず尻込みするような波を探しては、それに乗るようにしています」とラムは語った。「ぬるま湯的な状況から外へ踏み出さない限り、人間は成長できません。前進して成長したければ、苦しい道を進むことですね。自己満足とは真逆の道ですよ」
ストレスを与えることで細胞は強くなる。
温熱療法はミトコンドリアを活性化させる
サウナに入ると、これまで話してきたようにHSP（※特殊なタンパク質ヒート・ショック・プロテイン70）が出ます。HSPは、熱でダメージを受けた細胞を修復しますが、その細胞には、免疫細胞も含まれています。だから、免疫細胞が修復され活性化されます。その結果、免疫力が上がり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなる（中略）サウナに（※2０〜30分）入ると甲状腺ホルモンが増えるので代謝が上がり、やせ体質になる（※ただしサウナ前に糖質摂ると出ない） ※引用者加筆.
「体温が上がると免疫力が上がる」と言われるのは、体温が上がると血行が良くなって血流に乗った免疫細胞たちが全身をくまなく巡り、すぐにトラブルを見つけたり対処したりできるようになるからです。これはリンパ球の増加などで確認できます（中略）がん細胞の温度を選択的に４２・５度以上に上昇させ、死滅させるという温熱療法が開発されました（中略）４２度から４５度程度になるとがん細胞は死ぬ（中略）一方で気をつけなければならないこともあります。たとえばインフルエンザなどの場合、４０度という高熱は体に負担が大きいという事実（中略）それゆえ、がんの温熱療法の場合も、がん細胞だけを選択的に温めるという技術が使われています。
ヒートショックプロテインが増えると、血管をもう一度圧迫できる（中略）ヒートショックプロテインのおかげで、心臓がより保護される（中略）これはまさにホルミシスの働きだ（中略）細胞は防御手段としてヒートショックプロテインを作り出したのだ。このタンパク質は、死滅していく弱い細胞はそのまま死なせ、厳しい時期が去ってすべてが元通りになったときには健康で新鮮な細胞だけが残っているように指示する（中略）ヒートショックプロテインは、その名の通り高温のストレスを受けたときに増えるタンパク質だ（中略）汗をかいている限り、ホルミシス効果が得られる
週に２〜３回サウナを利用する人は死亡リスクが２４％低く、週に４〜７回利用するハードコアの利用者は、週に１回しか利用しない人に比べて死亡リスクが４０％も低い（中略）ホットヨガは、どのようにして死を防ぎ、寿命を延ばすのだろうか？（中略）温熱療法は、熱ショックタンパク質（HSP）の産生を増やすことにより効果を発揮（中略）HSPは、タンパク質が再び小さく折りたたまれるのを助けたり、損傷が激しい場合には分解して再利用したりすることにより、損傷したタンパク質が蓄積されないようにする。HSPはまた、体内の抗酸化システムと修復システムを活性化する。さらには、酸化ストレスによるタンパク質の損傷を防ぎ、糖化最終産物（AGE）を減らす。AGEは、タンパク質に過剰な糖が結合して形成される炎症爆弾だ。温熱療法はまた、心血管系の健康、心拍変動（自律神経系の健康とストレス回復力の指標）、インスリン感受性、血糖値と血圧のレベルを改善する。さらに温熱は、エンドルフィンを増加させて自然な高揚感をもたらし、ストレスホルモンを減少させ、睡眠を改善する。うつ病、減量、有害化学物質や有害金属の解毒にも役立つ（中略）さらに、温熱療法は、組織、関節、皮膚、毛髪の修復と再構築に必要な成長ホルモンも増加させる。１日２回、１５分間ドライサウナに入ると、成長ホルモンの分泌量が５００％も増加するのだ。サウナはまた、免疫システムや感染症やがんと闘ったり、炎症を抑えたりするのを助ける。
亜鉛、鉄、ヨウ素、セレン、ビタミンの欠乏があると甲状腺ホルモンの合成が落ちますから要注意
テストステロンは、身体を作り変えるという巨大なリフォームプロジェクトの現場監督であり、さまざまなスキルを持つ作業員（つまりホルモン）たちと、さまざまな資材（生体分子）の供給との間を取り持つ役割を担っている。テストステロンは、成長ホルモン、エストロゲン、インスリン、甲状腺ホルモンといったホルモンの分泌を引き起こし、身体を作り変える。
カキ一個で１日に必要な量の亜鉛を摂れるうえ、鉄、セレン、オメガ３脂肪酸（EPAおよびDHA）も豊富に含まれる（中略）カキ───「亜鉛」の含有量世界一で、睡眠効率アップ
セレンのサプリメントなどは、大量に摂取した場合、がんのリスクが高まる
サウナは運動代わりになる
体のデトックス能力を改善するもう一つの方法は、発汗などの自然の解毒過程を促進し、細胞脂肪を分解するのに役立てることだ。毒は脂肪に蓄えられるので、この脂肪細胞が分解されれば内部に蓄えられていた毒は放出される。だが排出された毒は、肝臓と腎臓で処理されなければならない（中略）発汗は体内から電解質と微量ミネラルを奪うから、サウナを使って解毒するならば、水分と塩（ヒマラヤ産のピンクソルトか同等のミネラル豊富な天然塩が望ましい）をたっぷり摂ることだ
実際に頑張って闘っているのは、体の免疫であり、その本体は白血球をはじめ、免疫組織、ホルモン、神経、脳などです。だから、本人は、免疫力が十分に発揮できるように、身体の環境を整備すればよい
アルツハイマー病の大きな原因として、慢性的な「炎症」が挙げられます。ですから「炎症を少しでも防いでいこう」とするのが大原則です。ところが砂糖を多量にとると、短時間に血糖値が上がり、体全体が炎症を起こしてしまいます
中には「おはぎを食べたときより、奥さんとケンカしたときのほうが血糖値があがった」という人もいました。摂った糖質の量と完全に比例するわけではない（中略）血糖値はストレスや睡眠不足などでも上昇（中略）（※ドーパミンが分泌される白米、食パン、白砂糖の糖質摂取→血糖値上昇→ インスリン→ 一気に血糖値が下がり活性酸素増える）このジェットコースターのような急降下が起こるたびに、体内では自律神経の交感神経が興奮（※抹消の毛細血管を縮める）※引用者加筆.
実は脳は加齢に伴いストレスに弱くなる
非常にショッキングなことが起きて尋常ではないストレスがかかったとき、免疫ネットワークに大きな穴があいてしまう。すると、通常は処理できていたがん細胞を処理しきれなくて、がん細胞の塊ができ、それが５年、１０年かけて大きくなっていく
怒り（大脳辺縁系によって引き起こされる〝熱い〟情動）は敵対行動を促すだけではない。作業記憶、判断、評価、推論、計算、意思決定、理論といった認知能力を低下させる
引退後のシェイクスピアは、悠々自適の生活を送っていたようだ。ただ、その最晩年に、彼の気持ちを大きく傷つける事件が起きる。 次女ジューディスの結婚相手が、別の女性と浮気し、妊娠させてしまったのだ（中略）怒り狂ったシェイクスピアは、すでに書き上げていた遺書を修正し、財産分与の相手から次女の夫の名を削除した。そして、その約一ヶ月後の一六一六年四月二十六日に他界した。
五日の午後、（※アンベードカル）夫人が主治医のマルヴァンカル博士を伴って買物に出かけ夕方遅くまで帰らなかった。アンベードカルはすっかり機嫌を損じ、何度も召使いを呼んでは彼女の帰りを問いただした。夕方五時半、ラットゥがきてみるとアンベードカルはかんかんに怒っていた。丁度その時夫人が帰宅した（中略）夜八時頃になり、アンベードカルの癇癪の虫も少し治まったようであった。六日の朝、夫人のシャルダーはいつも通り起床し、アンベードカルの寝室を見にいった（中略）彼（※アンベードカル）をゆり起こそうとした瞬間、彼女の心臓に氷のような旋律が走った。冷たく固いその体は死んでからすでにかなりの時間が経っていることを告げていた。医師である彼女に錯覚はありえなかった（中略）彼（※アンベードカル）は生前、自分の相続人たちは法廷で互いに争うことはないと信じている、といっていたが、彼の息子と妻とは法廷で財産権を争うことになった。※引用者加筆.
スキルを高めていけば、他者のステータスを危険にさらすことなく、自分のステータスを向上できる（中略）アイデアを誰かに話すと、そのアイデアを頭の中だけで考えるよりも、記憶領域、言語領域、運動中枢といった多くの脳領域が活性化する
マン渓谷の火災で１３名のスモークジャンパーが死亡した。ダッジのほかに生還した隊員はわずか２名で、岩肌の斜面の小さな隙間を見つけて退避したようだ。ダッジが思ったとおり、この炎から逃げ切ることはほぼ不可能だったのだ。消防士たちが命を落としたそれぞれの場所には、いまも十字架が立っている（中略）ダッジの「退避火」は、現在では消火活動の標準的な手法となっている。炎に飲まれそうになった無数の消防士たちの命がこの方法で救われた。だが当時のダッジの思いつきは狂気としか見えなかった。誰もが炎から逃げることしか頭にないときに、自分から新たに火をつけたのだ。「ダッジは狂った、ついにイカレたんだと思った」と、生還した新米のスモーク・ジャンパー、ロバート・サリはのちに語っている。 だがダッジはまったくの正気だった。それどころか、とっさにきわめて優れた判断を下したのだ。結果を知っている私たちは、どうしてそうできたのか知りたくなる。なぜ逃げ出したい衝動を振り切ることができたのか（中略）ダッジが火災から生還したのは、感情を抑制することができたからだった（中略）（※ダッジは）パニックのなかで不可能と思える問題の解決策をひねりだした。退避火など誰もやったことがないのだから、参考になるパターンはない。しかしなおダッジは生き残る自分をイメージできた。瞬時のあいだに思考を巡らし、自分で火をつければ焼け跡にわずかなバリアを作ることができるかもしれないと考えた（中略）これがほんとうにうまくいくかどうかわからない。それでも逃げるよりは賢明だとダッジは思った。そして風の方向を確かめると、目の前の草に火を点けた。草は紙のように燃えあがり、周囲はたちまち灰と化した。ダッジは火によって防火壁を作ったのである。※引用者加筆.
若くてストレスに強いうちに、（国士無双の）股くぐりをし、前もって集団ガスライティングに対する準備を入念にしておく、そうすることでストレスが原因のがんを避けることができる。最大規模の集団ガスライティングが起きたら、準備してきた退避火を実行する。がん予防で一番難しいのは退避火。がん患者の数は年々増加しているが、その理由はこの退避火が難しいからである。
関連リンク↓
https://note.com/wandering_1234/n/n406b5afbdd14
https://note.com/wandering_1234/n/n00a759b9d8ba
https://note.com/wandering_1234/n/n492fb768c9b7
https://note.com/wandering_1234/n/n10d37c12660e
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