見出し画像

一歩ずつ進む、僕の『種蒔き』の道

社会人の教育格差をなくしたい――そんな思いから、僕は会社を立ち上げました。もちろん、これは簡単に達成できる目標ではありません。しかし、あえてこの道を選んだのは、ゆっくりでも確実に前進することが大切だと信じているからです。このプロセスを楽しみながら、一歩一歩、確実に進んでいきたいと思っています。

僕はこの道のりを「種蒔き」に例えることがよくあります。
まず、種を蒔く段階では、一人ひとりの学ぶ意欲を引き出し、学びの機会を提供することが最も重要です。各自が自分の目標を見つけられるようにサポートし、OJTや研修を通じて成長できる環境を整えることが、僕たちの第一歩です。全員が共に学び、共に成長できる土壌づくりに力を注いでいます。

次に、芽を育てる段階では、社員たちがしっかりと根を張り、大きく成長するための職場作りが欠かせません。
上司や同僚とのフィードバックやコーチングを通じて、課題が生じた際には共に原因を考え、解決策を見つける手助けをしています。こうした日々のサポートが、社員一人ひとりの成長を後押しします。

そして、木に育てる段階では、長期的な支援が不可欠です。
定期的な進捗確認を行い、キャリアビジョンを実現するためのサポートを提供し、成長の過程で直面するチャレンジを共に乗り越えていきます。
評価制度やキャリアプランニングを通じて、社員が自らの成長を実感できる仕組みを整えています。

この道のりは決して平坦ではありません。心が折れそうになることも、何度もありました。例えば、長時間準備した研修プログラムが期待通りに進まず、肩を落としたことがあります。
しかし、その翌日、研修を受けた社員から「研修で自分が見過ごしていた大切なことに気づき、新たな一歩を踏み出せそうです」とのメールをもらい、心の霧が晴れるような気持ちになりました。

また、社内での改革が思うように進まないこともありました。
新しい取り組みを導入しようとした際、反対意見に阻まれて進めなかったこともあります。
そんな時、マルティン・ルターの言葉を思い出します。
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日私はリンゴの木を植える。」
この言葉に励まされ、未来への希望を忘れず、小さな行動を積み重ねていくことが僕の信念です。

今日も僕は、種を蒔き、芽を育て、そして木に育てる――そんな仕事を続けています。これが、僕が描く社会人教育のかたちです。

いいなと思ったら応援しよう!