柴犬が猫だと思っている疑惑
柴犬のモミジが我が家に来た時、先住猫が2匹いた。
そのせいか、モミジは自分のことを猫だと思っているフシがある。
仔犬の頃から目に映る、同じ視線の動物が猫だったのだから、自分も同じような姿をしていると思っても不思議じゃない。
やがてモミジが柴犬らしく成長してくれば、明らかに自分の方が大きくなったことに気付き、犬としての自覚が出てくるもの・・
でもモミジは、自分はみんなより少し大きな猫だと思っているのかもしれない。
猫は猫、犬は犬。
人間にとってはあたりまえのこと。
でも私にはどうしても、モミジは自分を猫だと思っているような気がしてならないのだ!
モミジが自分を猫だと思っている疑惑①
■基本犬が好きじゃない・・モミジは道端で犬とすれ違うときは、固まって動かなくなり、相手が通り過ぎるのをひたすら息を殺して待つ。
そして通り過ぎた犬の残り香を、一応追っかけてみるだけ。
モミジはめったに吠えないのに、時々よその犬に吠えられるととても悲しそうな顔をする。「だから犬って嫌いなのよね」って顔だ。
疑惑②
■ドックランで動かない・・ドックランって、日頃リードに繋がれて自由に走り回れないワンコの気分転換に連れて行くじゃないですか。でもうちのモミジはドックランでリードを外してあげても、私達の横に座ったまま。
走ってるのは、モミジをその気にさせたい私達人間の方だ。
「ほら、モミジおいで〜」と一生懸命走る。すると他の犬が喜んでついてくる→結果、モミジはその場で固まっている。
ドックランで犬より走っている飼い主を見たことがあるだろうか。
「今日もダメだったね・・」と言いながらドックランを後にする飼い主の虚しさ・・。
疑惑③
■ドックフードよりキャットフード・・わが家の先住猫は、気ままに食事を催促する。大さじ1杯ほどのキャットフードを食べると、すぐにお腹が満たされ、皿には結構な量の餌が残される。モミジはその瞬間を見逃さない。
こうすけ(先住猫)がご飯をくれと鳴く→皿に餌を入れる→こうすけがチョットだけ食べる→皿に残る→モミジがやってきて食べる→こうすけ、またお腹空いて餌をくれと鳴く→・・・・これがループする。
モミジは自分のドックフードが大嫌い。
「あれって野蛮な犬が食べるヤツでしょ」的な顔をして自分の皿は素通りする。
疑惑④
■猫じゃらしが好き・・こうすけの運動不足解消のために、先っぽにフサフサのついた猫じゃらしを買った。
さっそくこうすけの前でフサフサしてみたところ、喜んで反応したのはモミジだけ。まるで猫のように、首を左右に振ってフサフサを追いかけている。
これ、あなたのために買ったんじゃないんですけど・・。
結局猫じゃらしはモミジ専用おもちゃになった。
疑惑⑤
■犬なのにボールに興味なし・・犬といえば、芝生で飼い主とボールを追っかけて走り回る姿を想像するもの。
でもモミジはボールに一切興味がない。足元にサッカーボールを転がしてみると、そのまま足に当たって、ビクッとする。
時に名プレイヤーのように足を上げボールをスルーする。
時にドッジボールが超苦手は女子のように、ボールから逃げ回る。
犬ってそんなんだったけな?
以上の事柄から、わが家では「モミジは自分を猫だと思っている疑惑」が浮上している。
犬らしくない犬だけど。
カワイイからいいのだけれど。
わが家の「犬と暮らす生活」は想像とまったく違って、猫と暮らす生活によく似ている。
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