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ウォーキングと地面

ウォーキングをする際の地面
・アスファルトがいいのか?
・芝がいいのか?
・土がいいのか?
聞かれることがあります。
目的によって違いますが、ウォーキング療法士ではアスファルトを推奨しています。
その理由は?

地面の違い

ウォーキング療法士では、地面からの床反力を利用した歩き方を指導しています。

身体に加わる外力には重心と床反力が存在する.床反力とは身体(主には足底)と床の接触部分から生じている反力のことであり,上下方向,左右方向,前後方向の成分に区分される.
床反力の上下方向はアナログ体重計をイメージするとわかりやすい.体重計に乗って静止すると自身の体重が表示される.これは足底が加える下方向の外力であり,床反力は上方向に同じ大きさでつり合っている.一方で,体重計の上でしゃがみ込み動作を行うと動作のはじめは表示される値が体重よりも小さくなり,後半になると体重の値を越えて大きくなり,最終的に静止すると体重の値に戻る.このことは,身体重心の移動が床反力と密接に関連していることを示唆している.

(引用:床反力と床反力作用点)

この床反力を効率的に得られやすアスファルトを推奨しているからです。

本当に地面によって床反力は変化するのか?

今回ご紹介する論文の
不整床面歩行における床反力の分析
では、

床反力計を用い,平面と貼付した凹凸のある不整床面での床反力を比較するため,自由歩行と1分間に120歩で歩行させた。
距離・時間的因子は歩幅,重複歩,歩行速度,歩隔,歩行率を測定した.分析は垂直,前後,側方の3成分の制動期と駆動期のピーク値,および距離・時間的因子を年齢階級ごとに検討した。
その結果,自由歩行では平面と比較して足関節が回内位となる凹面の床反力は有意に減少したが,駆動期垂直成分のみ有意差を認めなかった.

とあります。
ウォーキング療法士がお伝えしている歩き方は、前に出す足は脱力し、後ろ足に荷重する指導をします。

つまり、
凸凹道において、床反力は立脚相中期で差はなかったが、その他の初期・後期では優位の減少した。とあり、この床反力の減少は歩行後期にハムストリングスで股関節を伸展させ、後ろ足に荷重することを妨げることが考えられます。

まとめ

ウォーキングをする際に重要となるのが後ろ足への荷重です。この荷重をすることで、効率よく床反力が得られ、推進力に変化します。
この床反力をしっかりと活用するためにはアスファルトでのウォーキングをすることをおすすめします。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/


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