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転倒予防のためのウォーキング

現在、日本は超高齢化社会であり、その中で在宅で約425万人、施設利用者で約97万人の高齢者が介護保険を利用しています。
介護が必要となった主な原因としては1位が認知症、2位が脳血管疾患、3位が骨折・転倒となっており、要支援・要介護を予防するためには転倒予防も急務となっています。
では、ウォーキング療法士として、どう転倒予防に貢献できるのでしょうか?本日は転倒予防にウォーキングが効果的か?を調べてみました。


普段から運動することが重要

今回紹介する
地域高齢者の運動感覚と運動機能・転倒リスクとの関連
では

運動感覚の変化の有無と1年以内の転倒系毛の有無との関連では、運動感覚の変化を感じている群と感じていない群の間で転倒経験に有意な差を認められ、運動感覚の変化を感じている群は感じていない群に比べ、1年以内の転倒経験がない割合が高い傾向が示された。

中略

運動感覚の変化の有無による2群比較は、健康意識のうち、運動をする様に心が得ている、体調管理を心がけているに有意な差があり、運動感覚の変化を感じている人は感じていない人と比べ健康への意識が高い傾向が示した

と報告されています。

歩行との関係

さらにこの研究で面白いのが、歩行感覚との関係についても以下の様な結果が示されています。

各課題時の動作時間・姿勢指標と運動感覚との関係では、FTSST時の上半身前傾角度の変位最大値と「歩く速度が遅いと感じる」、5m通常歩行の歩行周期と「歩行時に足が上がっていないと感じる」、「ちょっとした段差を気にする」との間に有意な正の相関関係が認められた。

と報告されています。
つまり、普段歩くことをしていないと、歩行速度が遅くなり、転倒リスクに繋がっていることが考えられます。

まとめ

普段よりウォーキングをすることで、運動感覚の維持・向上、歩行速度の維持・向上が可能となります。それにより転倒予防が可能です。
しかし、そのためには、普段から効果的なウォーキングをする必要があります。ウォーキング療法士はそのコツをお伝えし、転倒予防に貢献していきましょう。
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療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

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https://iairjapan.jp/wt


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