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住んでいる環境による歩行への影響

ウォーキング療法士の活動の一つがウォーキング講習会があります。
自治体や企業様からご依頼をいただき、健康とウォーキングについて講演をします。
その際に気を付けるべき点があります。それが地域性です。講演対象者が地方に住んでいるのか?都心部に住んでいるのか?もウォーキングを指導する際に必要な情報となります。
本日は地域性が与える健康への影響について整理してみました。

地域性が与える歩行への影響

コンパクトシティが健康に与える影響の分析
では

「コンパクトシティ」は,都市内での移動距離が短いため,歩行や歩行を伴う公共交通が移動手段に選ばれることが多く,その結果として歩行時間が長く住民の健康に良い影響を与えている可能性がある。しかし,都市のコンパクト度と歩行時間との関係や歩行時間と健康状態との関係は先行研究で分析されている

とされています。つまり、都心部であるほど、歩行時間が伸び、地方であると車移動が多くなり、歩行時間が短くなることがデータで確認されています。

実際にどのような影響があるのか?

では、この歩行時間の影響が健康にどのような影響をあたえているのでしょうか?同じ研究では以下の通りに報告されています。

分析の結果,①都市のコンパクト度が高い市町村ほど要介護認定率は低いこと,②都市のコンパクト度が高い市町村ほど,健康の悪化がより深刻な要介護度の高いグループごとの認定率も同様に低いこと,③都市のコンパクト度が高い市町村ほど国民健康保険の被保険者1人当たり医療費は低いことが明らかになった。

つまり、都心部に住んでいるひとは歩行時間が伸びており、それに伴い健康でいられることがデータで理解できます。
逆に言うと、地方に住んでいる人は意図的に歩行する時間を設けないと健康維持が難しい傾向にあります。
地方に住んでいる人にはこの事実をお伝えし、ウォーキングの時間を設けるようにお伝えしましょう。

まとめ

ウォーキングは気軽に始められる運動です。
しかし、継続することが、意図的に負荷をかけることが重要です。
サポートする方の地域性も考慮してアドバイスしていきましょう。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/






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