見出し画像

悔いのない選択であってほしい#69

こんにちは。わくわくらすです。

新卒で学校の先生になった人が1年もたず依願退職する事例が過去最多だったそうです。

この調査は2018年度のデータなので、コロナの影響はありません。コロナが拡大し始めたのは2019年度の3学期からです。おそらく同様の調査の結果が出るのは1,2年後でしょうがどんな結果になるのか今から不安な気持ちがあります。

2018年度は依願退職者が431名、そのうち自己都合が299名、病気が理由の退職者数が111名、そのうち精神疾患が原因である人は104名にのぼるそうです。

依願退職者431名は全体の1.38%ということなので、およそ100人に1人は1年教員を続けられなかったということです。


ちなみに2019年度にうつ病などの精神疾患で休職をした教員数は5,478人です。こちらは経験年数の制限はありません。この中の1人は私です。


私が退職をした理由は環境の要因ももちろんありましたが、個人的な要因の方が大きかったと認識しています。どこか完璧主義な自分がいて、少しのミスや失敗で大きく落ち込んでいました。自分に対する期待値が高すぎたことが適応障害になった要因だと思います。

昨今、学校や教師に求められる役割は多くなっています。また、世間の厳しい目があるのも事実です。


労働環境の改善や世間の風潮を変えていくことは必要不可欠だとは思いますが、少なくとも冒頭で紹介した依願退職者431名はよほどのことがない限り、二度と教員として働くことはないでしょう。

どうかその選択が悔いのないものであったことを願わずにはいられません。

教職への情熱があふれていた人もいると思いますが、なんとか切り替えて次のステージに進んでほしいです。

何も知らないお前が言うなと思う人もいるかと思いますが、私は周りの支えもあって教員の自分とは決別し、今は違う仕事をしています。私はある程度心身の健康が整った状態で退職しているので、その選択に悔いはありませんでした。

しかし、整わない状態で辞めざるを得なかった人もいると思います。そして自分を責めているのではないかと思います。

私の経験ですが、いくら周りが自分を責めるのをやめろと言ってもうまく対処できない時期があるのです。そうした方が良いってわかっているけどできない時があるのです。

そんな時はむしろ、どんどん自分を責めていいのではないかと思います。ですが急いで言わなければならないのは、自分を責めるのは期間限定で緊急のときだけです。

自分を責め切ったときにもうこれ以上責めきれないという時が来ます。その時が来たら、今までの分も含めて自分を精一杯労わって、再び歩き出す準備をしてほしいです。

ある人に「最終的に自分の人生の責任をとるのは自分だよ」と言われました。親も友達もパートナーも先生も自分の人生の責任は取ってくれません。

辞めること自体は何も特別なことではありません。それ自体にどう意味付けをしていくのかはその人自身です。

そんなことを思いました。

お読みいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?