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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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#SNS

「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
3年前
256

「速すぎるインターネット」を克服するための攻略ポイント

先日『楽天大学ラボ』で 笹原和俊さんと山口真一さんとの対談の司会を行った。テーマは「SNS社…

宇野常寛
2日前
59

「要するにカネでしょ」と考えるとSNSポピュリズムの問題は見えなくなる

さて、今日は改めて『庭の話』でも取り上げた現代のインターネット・ポピュリズムの問題につい…

宇野常寛
1か月前
58

「観客」が人を愚かにする(「オンラインイベント症候群」と「X中毒政治家問題」)

今日は「議論」の方法について考えてみたい。これも先日の渋谷ヒカリエでの年忘れイベントで話…

宇野常寛
1か月前
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「買い物の次」を考えると都市の「これから」が見えてくる

さて、昨日は毎年恒例の渋谷ヒカリエでの年忘れイベント(大忘年会)だった。第1部(文化)と…

宇野常寛
1か月前
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なぜ(焦って)「発信」すると本が読めなくなるのか

さて、今日は以前から気になっていることについて書きたい。それは「本の内容」が把握できない…

宇野常寛
2か月前
73

情報技術が「結託」させる自己幻想、対幻想、共同幻想の現在について

 今日は「庭の話」の解説的なサブテキストと、次の本のための整理を兼ねて、吉本隆明の『共同幻想論』に登場する三つの幻想(人間の社会像を構成する要素)と情報技術の関係について整理しようと思う。  吉本隆明は、自身が60年代末に唱導した「対幻想」に依拠した「自立」の問題点について、ある程度までは自覚していたと思われる。その結果として、80年代に吉本は(既にこの言葉を使わなくなっていたが)むしろ、自己幻想に基づいた「自立」を模索するようになる。ここで注目されるのが、「消費」という概

吉本隆明的「ではない」自立と、そのためのオタク的自己幻想(の抑制)について

今日は『庭の話』(正式には今日発売)の補足的なサブテキストとして、昨日に続いて「自立」の…

宇野常寛
2か月前
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僕たちは「コロナ禍」に一度負けた

昨日、丸若裕俊さんと久しぶりにゆっくり話す機会があった。彼とは同世代で、かかわっている分…

宇野常寛
5か月前
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事物を「ひとり」で受け止めるとはどういうことか

 ここ最近、考えていることがある。それは、事物を「ひとり」で受け止めるとはどういうことか…

宇野常寛
5か月前
77

「社交」よりも「批評」が大切だという話と、そのために必要な「場」について

 少し間が空いてしまって申し訳ない。実はしばらく出張で家を空けていて、帰京してからもその…

宇野常寛
6か月前
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ほとんどの「大人」が求めているのは「友達」じゃなくて「仲間」(なのでつまらない人…

さて、今日はこれから某ビジネス系のメディアの動画収録だ。テーマは「政治的な意見の違う友人…

宇野常寛
6か月前
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「政治」とうまく距離を取るために必要なこと

さて、今日はちょっと「そもそも」の話をしたい。なぜ「そもそも」の話をしたいのかというと、…

宇野常寛
7か月前
77

SNS社会運動が承認の快楽を得る上で「コスパが良すぎることの功罪」をどう考えるか

投票が迫ってきたので、もう一回くらい都知事選について書こうかと思う。選挙そのものへの分析も、今後の論点の提示ももうしたので、少しメタ的に問題の本質について考えてみたいと思う。 ここ数回の大きな国政選挙も含め、注目度の高い選挙のたびにカルト的な市民運動ーーそれもインターネットを主戦場としたーーものが、そのカンフル剤としてパフォーマンス的に出馬する、という現象が常態化している。そして端的に述べれば、これは言論の敗北なのだと僕は思う。つまり、言論レベルで政治的なものに可能な限り慎