『光る君へ』と「パートナーシップ」の問題
昨晩、成馬零一さん、三宅香帆さんと完結したばかりの『光る君へ』についての座談会を行った。いろいろな論点が出たのだが、今日はそこで特に考え直してみたいことをピックアップしてみたい。
それは要するに、このテレビドラマで描かれたヒロインのまひろ(紫式部)と藤原道長との関係性の問題だ。放映当初から、当時の身分制から考えてあり得ない「紫式部と藤原道長が恋愛関係になる」という設定で物議を醸した本作だが、放送開始から数回で作品の完成度の高さも手伝ってほどなく、「まあ、あり得ないんだろうけ