富野由悠季×國分功一郎×福嶋亮大×宇野常寛 11/25(土)開催!『母性のディストピア』刊行記念シンポジウム 「戦後アニメーションは何を描いてきたか」(号外:イベント情報のお知らせ)
国産アニメーションがその特異な進化を経ることで、内外に独自の地位を築いてから久しい。そして同時にこれらアニメーションは戦後日本の産み落とした文化的な「鬼子」として、ときに美しく、ときにグロテスクなかたちで現実以上に現実を表現するジャンルとして認知されてきた。
この度出版された宇野常寛著『母性のディストピア』はこうした戦後アニメ、とりわけ宮﨑駿、押井守、そして富野由悠季の作品を中心的に論じ、アニメーションの分析から戦後日本の精神史に対する批評を試みたものである。
本シンポジウムでは富野由悠季監督を招き、同書を素材に実作と批評、双方の観点からこの国のアニメが描いてしまったものとは何だったかを議論する。
【登壇者】
富野由悠季(とみの・よしゆき)
1941年生まれ。神奈川県小田原市出身。アニメーション監督、作詞家、小説家。代表作として『機動戦士ガンダム』シリーズ、『伝説巨神イデオン』、『聖戦士ダンバイン』等。最新作は『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014~2015年放送)。
國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
1974年、千葉県柏市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。高崎経済大学准教授。専攻は哲学。主な著書に『中動態の世界』(小林秀雄賞受賞、医学書院)『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波書店)、『近代政治哲学』(ちくま新書)など。訳書にドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)など。
福嶋亮大(ふくしま・りょうた)
1981年京都市生まれ。文芸批評家。京都大学文学部博士後期課程修了。現在は立教大学文学部文芸思想専修准教授。文芸からサブカルチャーまで、東アジアの近世からポストモダンまでを横断する多角的な批評を試みている。著書に『復興文化論』(サントリー学芸賞受賞作)『厄介な遺産』(やまなし文学賞受賞作)『神話が考える』がある。
宇野常寛(うの・つねひろ)
評論家。1978年生。批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)、『静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話』(河出書房新社)など。
【日時】
2017年11月25日(土)
13:30 開場(受付開始)
14:00〜16:45 シンポジウム開催
【入場料、参加方法】
無料/13:30以降に会場まで直接お越し下さい。
【場所】
立教大学 池袋キャンパス 5号館5322教室
(東京都豊島区西池袋3-34-1)
★大学までのアクセス
【主催】
立教大学社会学部 砂川浩慶ゼミ
【共催】
株式会社PLANETS
【協力】
株式会社集英社
【お問合せ】
弊社コンタクトフォーム、
または砂川浩慶ゼミ(sunakawa☆rikkyo.ac.jp)までご連絡ください。
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※本シンポジウムはYouTube/ニコニコ生放送で生中継を行います。
★YouTube LIVEではシンポジウムの冒頭を無料でご覧いただけます。
★ニコニコ生放送では全編を中継します。ご視聴にはPLANETSチャンネルへの登録が必要です。
【書籍情報】
宮崎駿、富野由悠季、押井守――戦後アニメーションの巨人たちの可能性と限界はどこにあったのか?
宮崎駿論4万字、富野由悠季論10万字、押井守論10万字の作家論を中核に、アニメから戦後という時代の精神をいま、総括する。
そして『シン・ゴジラ』『君の名は』『この世界の片隅に』――現代のアニメ・特撮が象徴するさまよえるこの国の想像力はどこにあるのか?
『ゼロ年代の想像力』『リトル・ピープルの時代』とその射程を拡大してきた著者の新たな代表作にして、戦後サブカルチャー論の決定版。
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