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獣の時代

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このマガジンは。。。 かつて世界の始まりと共に生まれた神の獣・神獣『亜の獣』とその配下である4匹の獣の力を受け継ぐ『聖獣』と呼ばれる存在、それを排除しようとする神獣を封じた現神獣…
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#魔法

何気ない記憶の正体、表れた不安。生きるための逃走を再開。

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第6章 暗き森①  初めて聞かされた父親の出自に、…

和高
1年前

父親から明かされる、奇妙な砥上家のルーツ。

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 5.砥上家⑤  砥上遥希には家族がいなかった…

和高
1年前
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逃げた先は暗く小さな山小屋だった

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 砥上家④  出現した先は、真っ暗闇だった。…

和高
1年前
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砥上家、急襲される。

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 5、砥上家③ 砥上逍遥は困っていた。  気…

和高
1年前
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"再会"と呼ぶにはあまりにも短い時間。

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第一章 5.砥上家②  そろそろ陽が沈む時間だった…

和高
1年前
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カエル男とサイボーグ男

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 5.砥上家②  これまで記録した分と、自分…

和高
1年前
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境界警備官・錐歌のお仕事

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉 第1章 5、砥上家①  秋山のアパートを出たときは、午後2時を過ぎていた。空はまたどんよりと梅雨らしく曇り始め、湿度が急激に上昇していた。  車のエンジンをかけ、アパートの駐車場から出る前に一度ミラーで自分の首元を確かめた。悪戯に魔名を口にし、秋山に締め付けられた首の手の跡はすっかり消えている。  そういえば帰り際の彼も眠たそうだった。回復の速さには驚いたが、やはり十分な休息が必要であることに違いはないのだろう。  家に帰る

命をかけて友の魂を託す。それがなぜ自分なのか。生きていたら彼女は話してくれるだろ…

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉 第1章 4、金の鉤爪、銀の斧⑦ 共に戦ってきた仲…

和高
1年前

ジャンヌダルクと”ユリの守護者”の関係とは

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉 第1章 4、金の鉤爪、銀の斧⑥  ソファに座る前…

和高
1年前

パックとはいえ砥上は初めて、血液を口にする秋山を見た。

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 4.金の鉤爪銀の斧⑤ アパートの敷地から…

和高
1年前

砥上の方に掴まりながら、「後悔先に立たず」という諺を痛感する秋山だった

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 4、金の鉤爪 銀の斧④ 錐歌が書き換えた…

和高
1年前

長編ファンタジー小説 獣の時代

4.金の鉤爪、銀の斧③  何かが頭部の周りにまとわりつく奇妙な感覚に、砥上は何度も頭を振…

和高
1年前

派手な登場をしたものの、期待を裏切らないほど砥上は役に立たなかった。

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 4、金の鉤爪、銀の斧② 弾けるような音とと…

和高
1年前
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他でもない秋山のピンチだというのに、自分は何もできないのだろうか?

長編ファンタジー小説 獣の時代〈第1部〉第1章 4.金の鉤爪、銀の斧①  その施設に関しての認識はあった。ただ、砥上は訪れたことはなかった。  甲州との洲境近くに作られたトリックアートを集めた美術館。開館当時は話題になったが、一帯の観光地化も進まず、交通量も少ない場所であったことから集客も悪くすぐに閉鎖してしまった。その後建物は再利用もされずにかれこれ10年ほど放置されているだろうか。  駐車場を挟んだ雑木林の中でも比較的大きな木の枝から、砥上は建物を見た。  今まで