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Photo by
yumenotamago
【展覧会録】『特別展 和食』
愛知県の豊田市博物館で開催している「特別展 和食」に行ってきた。
「特別展 和食」は、2023年に東京の国立科学博物館
で開催された催しの巡回展で、愛知県では初開催となる。
食を通じて、日本の自然や人々の知恵と歴史を知ることができる、それが「特別展 和食」だ。
展示の第一章は、食卓を彩る食材から始まる。
水、山菜、キノコ、野菜、米、豆、魚貝類、海藻、発酵調味料、出汁ー
展示されているのは、日常的に調理するような食材ばかり。
でも、それらの展示から、見慣れた食材の知らない一面が垣間見える。
日本の水の硬度を決める岩石、標本になった山菜たち、特定の地域でしか食べられていない海藻、発酵を支える微生物達の培養された姿。
スーパーに並ぶ食材も、一歩踏み込むと奥深い世界が待っている。
麹菌って育つと緑色になるんだなぁ。
そのあとの第二章では、日本の食の歴史を縄文時代から現代まで辿っていく。
料理の実物大模型が多く展示されていたのがありがたい。
見たことない昔の料理って、文章で説明されてもなかなかイメージしにくいから、模型が理解の助けになる。
個人的には、大饗(だいきょう)料理や、饗応(きょうおう)の本膳料理が胸熱だった。
Podcast「たべものラジオ」さんで言ってたやつ!
展示会を見て、食に興味を持った方は、是非公式ガイドブックを購入すると良い。
展示会に入りきらなかったろう膨大な情報が、みっちり詰まっていた。
「特別展 和食」の愛知県巡回展は、豊田市博物館にて2025年4月6日(日)まで開催中。
お近くの方は是非見にいって下さい。