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思いつきでお散歩の日  578

今日の最高予想気温は10度をきっていて、なるほど暖かい日ではなさそうだと思っていたのだけど、お昼頃にはなんだかお天気はいいし、青空だし「結局あったかいのでは?」なんて感じがして、久しぶりに畑まで様子を見に歩いてみることにした。

うちから見上げることができる山にあるから言ってみれば近い場所。
いつもは道具もあるしで車で行くから5分もかからない。
そんな感じで思ってると…違うんだよね、当たり前だけど。


玄関から出たら「お!冷たい!」ってこないだの本土ほどじゃないってわかってるけど、冬らしい冷たさで「なるほど、予報通りかも…」なんてしぶしぶ(なんで?)納得していた。

いつもは車で一瞬だけど、歩く速度で見ると色々見えなかったものの解像度が上がってくる…なんていうとかっこいいけど、つまり観察する時間があるってこと。

お店のメニュー表がしっかり読めたり(何屋さんなのかわかってなかった)
気になってた庭先の飾りの詳細がわかったり(金属でできた月の形の器がぶら下がっているのだけど、そのぶら下げているものが同じ素材の鎖じゃないことはわかってた。わかってたけど、じゃあなんなんだ?ってことがしっかり確認できずだったんだけど…なんと、3匹のお猿さんがそれぞれの手を上下に伸ばした状態でそれぞれ手を繋いでつながっているもの(S字フックのように!)にお月さんがぶら下がっているという花器だった!かわいい!)
当分歩いていなかった歩く人専用の近道を歩けたり…

つまり、見慣れた通り慣れた道がなるほどいろんなことがギュッと詰まっていて、やたらおもしろかったのだ。


当分通っていなかったからか、歩く人専用の近道も舗装されていたりして、予想に反して道がしっかり存在していたのがうれしかった。
畑の野道は人が通らなくなったらあっという間に草で覆われたりなくなったり、久々に通ったら「境界線大丈夫?」みたいな形に変えられてたりして、ちょっと危うい感触を覚えたりするもの、という印象だったから。

そんなことをしていたら、いよいよ上り坂…えぇ、小さいけど山ですからね。
登り始めたら早々に蝋梅のお出迎え。
そうだ、こんな空気が冷たくって気持ちのいい時期にすんごいいい香りをさせてくれてサイコーだったんだ!とうれしくなる。
この上り坂で正直バテるかと思っていたら…思っていたほど息が上がらない。

「蝋梅さまさまだなー」なんてお気楽に歩き続ける。

瀬戸内の海も見える高さまでくると風も出てくるけれど、こちらの体もあったまっているから全く冷たく感じない。

いつだったか「しもやけができたらすぐ山を3〜4時間歩き続けたらいい。すぐ治る」みたいなことを聞いたことがあったけど…あれって結構ホントかもと思えてくる。


本当の昼日中、穏やかな景色に空、人のいない畑。
作業で来てる時だって、同じ景色、同じキレイさなのだけど…なんだか別のキレイさに見えちゃうから不思議なもんだよねぇ、なんて思う。
思いつきでうちを出たけど、絶好のシチュエーション、最高のタイミングだった。
うちまでの往復できっかり1時間。

そうかー、こんなコースで1時間なんだ…
このくらい毎日歩くといいよねぇ…なんて思うけれど、朝早いとイノブタとのご対面が頭をよぎる。
傘持って歩けばいいのでは?(なんか、向かってくるイノシシにバッ!って勢いよく傘を開くと驚いて引き返していくらしい…ってずいぶん前にTVで見た)
…じゃあ、別のとこだったらどこ歩く?
橋まで歩く?
海端…寒くない?なんて速攻いつものぐうたらなわたしが登場する…

いずれにしても、たいした目的もなく、というか「歩く」をやる時間(えぇ、世間ではウォーキングっていうことを知ってます、はい)、なんかいいかも…なんて、今更ながらちょっとウキっとした午後だったのでした。





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