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印象に残った戦争背景の映画4作

カナダ生活11年目のWakeiです。

「戦争が背景の映画」の備忘録です。
どれも評判の作品で名前は知っていても、観てなかった作品です。観ないとその素晴らしさは味わえませんからね。

やはりどれもとても印象に残る作品でした。
戦争下というだけでドラマチックですよね。
まさにウクライナが戦争中ですが、現代もどこかで戦争や紛争があることを考えると、「自分はラッキーだ」と実感します。

皆さんもこれらの映画で自分のラッキーを感じてみてください。
 

1.Uボート

  
有名作品ですが、戦争もので「Uボート」って言うタイトルがなんか男臭くて、潜水艦だし閉塞感があって、とっつきにくくて、観てませんでした。
思い切って観たら、ドイツの潜水艦内の男達の話なんですが、私も観ていくうちにどんどん引き込まれてドキドキしました。

世界大戦ではドイツは悪者ですが、兵士にとって自分が生きるために敵を殺すのが、悲しいかな戦争の非情のルールだし、軍の命令は絶対です。

どんなに不利な状況の中でもリーダーは自分のチームを守ることに集中し、メンバーは一丸となり、チームを信じて戦う。羨ましいくらい、空気感の濃い男の世界でした。

もちろん、敵味方の両者で同じことが起こっているわけで、戦争は戦いたくない者同士の殺し合い、と痛感します。


2.戦場のピア二スト


ユダヤ系住民に対する差別、財産の没収、ゲットー(ユダヤ人居住区)、そして収容所送り、ドイツ軍の侵攻によって、第二次世界大戦下のポーランドで刻々と状況が変わっていく様子がよくわかる映画でした。

素晴らしいピアニストであったために音楽を愛するドイツ人将校にも秘密に命を助けられる主人公ですが、戦場となった町で生死のギリギリのところで生き延びる日々です。

この映画でもユダヤ人に対するドイツによる突然の迫害がいかに異常であるかがわかります。そんなナチスのドイツ人の中にも、人として助けたいと思う人がいることも事実として知ることができます。

主人公を助けた将校の最後も現実的で悲しいです。


3.シンドラーのリスト

シンドラーのリストとは、工場経営者のシンドラーの工場で働くユダヤ人労働者のリストとわかり、びっくりしました。

映画の冒頭からシンドラーは、派手な山師的経営者ぶりで登場します。彼はユダヤ人の残した工場や家を安く買い、ユダヤ人の安い労働力で、SS(ナチス党員)の立場を利用して、一儲けしようと思ったドイツ人です。
そして彼はビジネスマンとして成功し、財を成します。

ところが、彼の片腕となるユダヤ人の会計士といっしょに仕事をし、自社の労働者となったユダヤ人と関わるうちに、ユダヤ人の彼らを救うことに財産も命も掛けることになります。

戦時下でこんなことがあったのか、という異色の実話を基にした戦争映画でした。シンドラーのリストの子孫は現在もいるので、シンドラーの思いが人の未来をつなげていることを感じます。

この映画の主演のリーアム・ニーソンも音楽もとてもよかったです。


4.炎628

大祖国戦勝40周年に合わせて制作された、1985年公開のソ連映画。
1943年のベラルーシの村で起きたドイツ軍の虐殺を見た少年が主人公の史実に基づく生々しい映画です。

2.3.のハリウッド映画とはまったくトーンが違います。
戦場では残酷さも娯楽になる、感情を殺し生きることに集中する、そんな重苦しさが伝わってきます。

戦時下の憎しみや悲しみ、怒り、苦しみを見せつけることで、公開当時(1985年)の幸せを国民に再確認させようとしているのか、祖国を二度とこんな目に合わせてはいけない、と愛国心を掻き立てようとしたのか・・・・ロシアがウクライナに侵攻した今となっては、そんな目で思い返してしまいます。

とは言え、戦争のリアルであろう惨すぎる異常な一面をドバドバと見せつけてくる映画です。


感想

戦争映画にはドイツを悪として描かれたものがたくさんあります。現在のドイツ人はこうした世界中から憎まれるナチスの歴史をどう受け止めているのでしょう?

日本がドイツと同じようにアジアでやってきた歴史を日本悪の立場でハリウッドでどんどん映画が作られ、中国だけでなく、世界中にバンバン配信されたしたら、世界の日本に対する見方はどうなるんだろう?皆さんも私もどんな気持ちになるんだろう?と思ってしまいました。

やっぱり戦争は嫌ですね。
ロシアの侵攻、ウクライナの戦争も早く終結して欲しいです。

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