カナダでこんな風に茶道紹介してみました
カナダ生活10年目のWakeiです。
皆さんは、外国の方や海外で英語で日本文化を紹介したい、いっしょに楽しみたいと思ったことがありませんか?
本日はそんな方の参考になればといいなぁと思って書いています。英語の説明はネットにもいろいろ紹介されているので、ここでは書きませんが、どんな雰囲気でどんな風に進めているのか、伝われば嬉しいです。
先日、市民向けアクティビティの一環として、カルチャーセンターで茶道プログラムをしました。
私のお道具も限りがありますから、定員は6名まで。1時間半のプログラム(有料)です。今回は3度目です。
プログラム内容
今回の茶道体験プログラムは、
・茶道のざっくりとした説明
・お菓子・お茶の頂き方の練習
・お点前のデモ
・棗・茶杓・茶筅を使って
自分で抹茶を点てる体験
で進めます。
茶道の説明では「和敬清寂」(harmony, respect, purity, tranquility)を毎回紹介します。それを説明することで、単に茶道がお茶を仰々しく飲む形式ではないことが、わかってもらえるからです。
また、お点前中も集中して静かに見てもらえます。
デモンストレーション
お点前のデモンストレーションは立礼(テーブル・椅子式)です。参加者は正座や床に座るのが苦手なので、椅子席。お客様と点前者の視線の高さを同じにします。
今回は茶箱の花点前を立礼にアレンジしました。鉄瓶ででき、道具もコンパクトにまとめられる茶箱の点前は、道具を持ち出しも楽です。
↓ イメージ的にはこんなお道具を使います。(参考まで)
お客様体験
皆さん緊張しながらも丁寧にお互いにお辞儀をしながら、お客様の作法を楽しんでいただけたようです。
また、カナダのスーパーで買う抹茶と茶道用の抹茶の味の違いも感じて頂けました。抹茶の味だけでなく、抹茶の色の違いにも驚かれますよ。
使用した抹茶は、↓ 「千木の白」。このランクの抹茶は私の町では手に入りません。抹茶は店頭やネットでカナダで購入する場合、日本で販売されている価格の2倍~3倍で、気楽には買えません。その中でランクと値段が、手頃なのが「千木の白」です。
まろやかな味で、コクのある「千木の白」は海外の人にも美味しいと言って頂けます。
今回は小学生の男の子とお父さんの珍しい参加があり、驚きました。男の子が飽きるのではないかと心配しましたが、男の子とお父さんが仲良くお客さんをやっている様子はとても微笑ましいものでした。
こうした参加者の中には日本人学生をホストファミリーしたとか、日本に旅行にいったとか、知合いが日本で英語教師をしている、とかなんらかの関りで日本に関心がある人が多いです。
抹茶点て体験
緊張した後のお楽しみが抹茶点て体験です。皆さん、上手く点てようと頑張っていました。抹茶をたっぷり入れ過ぎないか、茶筅を強く使われて、穂先が折れないか、私は毎回、気になるところです。(笑)
どなたも上手く点ったのでよかったです。
助けっと
今回はカナダ人のリズに手伝ってもらいました。リズには私の説明の不備な部分や私が準備している間の話の繋ぎをしてもらいました。
リズはカナダ人目線でカナダ人が興味を引くところを意識して話してくれました。小さな躙り口から茶室に入る際に身分に関係なく刀を取り、頭を下げなければならない、と言う話はカナダ人にも人気です。参加者も「なるほど」と楽しめたと思います。
リズにも写真を撮るのもお願いしていましたが、半東(お運び)もやってもらったり、と忙しかったせいか、リズも私もすっかり忘れてしまい、現場の写真が1枚もありません。(ちょっと悲しい)
写真はできるなら、写真担当者が専属でいたほうがいいですよ。
無事終了
1時間半の参加者6人のプログラムですが、準備にはそれなりの時間と費用がかかります。
参加者の帰りがけのちょっと興奮した感じや手伝ってくれたリズの満足そうな様子を見ると私もやっとホッとします。今回は3度目、リズの助けもあり今までで1番うまくいったと思います。
片付けをしながら、このプログラムから解放された嬉しさとやってよかったかな?と言う気持ちがようやく湧いてきます。
片付けの後は、レストランも閉まった遅い夕食をパブで食べました。
この食事とリズへのお礼と諸経費で、このプログラムの謝礼、すっかり無くりました。まぁ、いいか。
とりあえず、カンパーイ~♪♪
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