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ファーストネーション(先住民)のカジノを買収ニュースにモヤモヤする

先日、バンクーバー島のオンラインローカル新聞で、ファーストネーション(先住民)グループが島内にある5つのカジノのうち2つを買収するというニュースを目にしました。記事によると、これは彼らが経済的自立を目指し、雇用を創出し、地域社会の発展に貢献するための一環だそうです。カジノの買収もそのための重要なステップということなのでしょう。

でも、正直こう思いませんか?

「え、なんで今さらカジノ?」

オンラインカジノが絶好調という話をよく耳にしますが、リアルカジノはどうなんでしょう?時代遅れな気もしませんか?

実際のカジノの様子は・・・

ちなみに、私も今回買収される予定のカジノのひとつに行ったことがあります。入口ではスーツ姿の厳つい男性に身分証明書を提示する必要があり、なんだか少し構えてしまう雰囲気です。でも中に入ると、大人向けのちょっと高級なゲームセンターのようでした。地方のカジノですからね。清潔感はありましたが、「特別感」や「高級感」はそこまで感じませんでした。

今やスマホひとつで、誰でもどこでもエンターテイメントが楽しめる時代です。オンラインカジノもあるのに、わざわざホームレスが増えたダウンタウンにあるリアルカジノに足を運びたいでしょうか?

実際、昨年アメリカのカジノの町・リノを訪れた友人は「以前の賑わいがなく、寂しい感じだった」と話していました。かつては景気が良く、稼げるビジネスだったかもしれませんが、今はオンラインに押されてリアルカジノは厳しい状況に見えます。

これ、本当に大丈夫?

素人考えですが、リアルカジノを買収するのはかなりリスクが高いように感じます。雇用を生むどころか、維持するために大きな負担を抱える「借金ビジネス」になりはしないかと不安です。むしろ、衰退しつつあるビジネスを押し付けられた?なんて思うのは私だけでしょうか?

さらに、カジノというのは「顧客がハマればハマるほど儲かる」ビジネスモデルなので、不幸を生む可能性も秘めています。私の知り合いにも、リタイア後にカジノに通い詰め、家事を放棄して家が荒れてしまった人がいます。その人は長年銀行で働いていた、どこにでもいるような女性です。そんな人でもカジノにハマることがあるのです。

日本で言えば、地方にあるパチンコと似たような構図でしょうか。ファーストネーションの人々がこのカジノを運営することで、むしろ自分たちが「カジノの罠」にハマってしまう可能性も否定できません。

カジノ以外の可能性を期待したい

もしかしたら、この買収には別の目的があるのかもしれません。長期的な計画や、カジノ以外での地域貢献を見据えたビジョンがあるのかもしれません。その全貌は、私にはわかりません。

ただ、正直なところ、ファーストネーションの人々が借金をしてまでこのようなビジネスを買収するのは心配です。彼らの未来のためにも、もっと堅実で希望のある選択肢があったのでは?と思ってしまいます。

現時点では部外者としてちょっとモヤモヤしてますが、いい意味で予想外の展開になることに期待したいです。


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