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カナダ人に浴衣を着付けしてわかったこと👘💓

カナダ生活11年目のWakei です。

私の住むカナダの西海岸側のブリテッシュ・コロンビア州では2022年の9月26日~10月16日までCultere Days です。この間、大小さまざまなイベントが各地で開催されています。

私も友人に誘われてマーケットで初めて浴衣体験セッションをやってみました。体験料金は無料でDonation (寄付)の瓶を置きましたよ。

こうした出店形式の着付けは初めてですし、私一人でやるので無料だと気分的に気軽です。実際にやってみて、浴衣を着た人たちにもとても喜んでもらえましたし、多少は寄付も頂けました。やってよかったです。

その中から一部の方をご紹介しますね。

右の女性にはサイズの合った浴衣を着せてあげたかったです。

1.大人グループ


カナダ人の男性も女性も大柄な人が多いので、浴衣もLサイズ、LLサイズが欲しいところです。
紫の浴衣の女性のように胸が大きいと着物の胸元が閉まらない、胸が帯の上に乗る、ということが起こります。
この男性も身長がすごく高いわけではありませんが、胸板が厚く肩がしっかりしているので、着ると着丈や袖が短くなってしまいました。

男女とも着丈の長いL、LLサイズだけでなく、身幅や袖幅の広い浴衣が必要です。

身長があってスラリとしているので浴衣姿もきれい。足元運動靴も気になりません。

2.カップル


この赤の浴衣はLサイズなので身長165㎝くらいの細身の女性にはぴったり。
彼の方は185㎝以上はあり、ガタイもいいので私の持っている男性用Lの浴衣では、丈も袖も短く、前も閉じないでしょう。LLサイズ、欲しいです。

思い通りには動いてくれない子どものリアクションは世界共通?

3.男の子


私の持ってる一番小さな浴衣ですが、お端折りを作りたいのに体が小さすぎて作りにくいことを知りました。小さい子用の浴衣もあるといいよね。

そして、どこの国の子どもも同じですね。ご両親が「ちゃんと笑って」と言われるとますますおどけちゃいます。兵児帯がないので私のスカーフを代用。男の子の浴衣もやっぱりかわいい。

お人形みたいな女の子

4.女の子


ご本人の希望の紫の浴衣はLサイズで、彼女は小柄で細身の中学生?
この場合は浴衣がたっぷり余り過ぎて着せにくいですが、着れちゃうのが着物のすごいところ。
帯は幅の細めのものにしたら小柄な彼女にぴったりでした。

「サムライ!」と言って刀を抜くボーズをしてくれました。

4.男子


長身の彼は遠目にも目立つイケメンの男子高校生?
「Lサイズで大丈夫かなぁ」と思ったら、細いせいか問題ありませんでした。が、帯の位置や形も迷いましたし、胸の開きも気になります。

男性の着付けと子どもの着付けはまだまだ練習が必要なようですね。

同じ浴衣でも着る人が変わると雰囲気も変わります


5.おとな女子


身長のそう高くない彼女が選んだSサイズの浴衣をいざ着せようとしたら、身幅が足りず、裾が閉じませんでした。急きょL サイズの浴衣に変更。
やはり胸が大きい人は前が胸元が開きやすいです。幸いなことに下に白のTシャツを着ていたので助かりました。

6.まとめと感想



今回、手作り厚紙帯板を持ってくるのを忘れました。
前日、紐が足りないことに気づいて紐作りをしたり、子ども用の帯の代用になるものを探したり、結局土壇場でドタバタしました。

「海外で着物を着る、着せる」となると日本の皆さんが浴衣や着物を楽しんでいるように細かいところまで神経を行き届かせて、ファッション性や完成度にこだわってはいられません。趣味の延長でやっているわけですし。

「あるもので工夫したり、手作りしたり、代用になるものがあれば代用したり、型通りにキレイにできなくても、お手本通りに完ぺきに揃ってなくてもOK」という開き直りがないと、海外で着物を着せたり、着たりできません。
多少不細工な出来でもある程度できて、楽しめたらいいと思います。もちろん、キレイにできたり、ちゃんと揃っているのにこしたことはありません。

あれができてない、それがダメ、それは違う、と批判されたり、自分でも気にしすぎたら、楽しむ前にチャレンジする気が萎えてしまいます。

こうしたイベントを通じて、まずは素敵だな、面白そう、やってみたい、楽しかった、と感じてもらえて、お茶や着物、日本文化、いろいろな異文化に興味を持ってもらえるきっかけになればいいなぁと思ってます。


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カナダで時々お抹茶(西島わけい)
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