✈︎ 冬の雑詠(セーター、初氷、室の花、冬林檎、おでん)
セーターの五色整列旅鞄
セーター/三冬(生活)
初氷「みつを」たづねて東京へ
初氷/初冬(地理)
言ひ訳の整ひにけり室の花
室の花/三冬(植物)
末妹の五十路となりぬ冬林檎
冬林檎/三冬(植物)
吾を待つ最高潮のおでんかな
おでん/三冬(生活)
【推敲】
元句: コロッケの明けてやはらか今朝の冬
→ やはらかきコロッケ詰めむ今朝の冬
元句: 冬日向ざらめの残るかすていら
→ 冬日向ざらめ仄かにかすていら
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一句目。
スーツケースに綺麗に並んだセーターの様子。「旅鞄」は無理があるかもしれません。
二句目。
義妹から聞いた実景、日記的な句。
「みつを」は相田みつをのことです。東京国際フォーラムというところに美術館があるそうです。
五句目。
良い具合に煮込まれて一番美味しいタイミング、という意味で「最高潮」としましたが、伝わりますか?
コロッケの推敲句は、「やはらかき」で揚げたてではないこと、「(朝に)詰めむ」でお弁当に詰める場面、が、浮かぶでしょうか。無理があるかも…。
カステラの「ざらめ仄かに」 は、主人公の好きなざらめの部分が溶けずにいくらか残っていて、ざらめの存在を感じられる状態のカステラ、の描写のつもりです。
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当地も朝晩は気温が一桁台、来週は氷点下の予報で寒くなりそうです。おでんやお鍋が美味しい季節です♪
みずみずしい大根がなかなか手に入らない当地ですが、昨日は珍しく、太くて新鮮なものがずらりと。飛びついておでんにしました。練り物は年中冷凍のものが売られています。
因みに、たまたま見かけた紀文アカデミーさんのサイトによると、おでんを美味しく作るコツは「長く煮過ぎない」、「弱火で」、「味見をする」だそうです。
お読み下さり本当にありがとうございます。
今日もどうぞよろしくお願いします!