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季語: 芒種、と、推敲(花うばら)


① 大伯母の箏ゆづりうけ芒種かな

(おおおばのことゆずりうけぼうしゅかな)


② 柴犬も芒種の空とにらめつこ


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① 芸事の世界では、6歳の6月6日に稽古をはじめると上手になると言われている、という記述が、二十四節気についての本にありました。
子どもの頃からお箏を続けている友人が、つい最近、とても良いお箏を譲ってもらった、という話を聞いて考えた句です。

② こちらも友人の話からの句。
友人ふたりが、それぞれ雄と雌の柴犬を飼っています。どちらの犬も外で用を足すそうで、飼い主である友人達は毎日外に連れていきたい。が、今朝は雨。一瞬の小降りの時を見計らって、急いで散歩に連れていったそう。これからの雨の季節、毎日の朝と夕、30分間でもいいから雨が降らない時間帯があるといいなぁと言っていました。
オス犬の方はいつでも散歩に大喜び、メス犬の方はあんまり行きたがらないと、話を聞いていると対照的。犬たちも、いろんな思いで微妙な空を眺めているのかなぁ、という句です。

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推敲(花うばら)


◇元句: 花うばら子うさぎ隠しただしづか
→ 花うばら鳩の子隠しただしづか(鶫さん)

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トップの画像は、みと吉 禮子さんのイラストをお借りしました。

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