季語: 里芋、子芋
① 里芋と母は子芋と義母は呼び
② 中央へ鎮座里芋煮ころがし
オマケ:
四男坊芋洗ふ足いとかゆし
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① 北海道出身の母は里芋と呼びます。岡山県出身の義母は子芋と呼びます。すみません、それだけの句です。
意味の切れめは、
里芋と母は/子芋と義母は/呼び
です。ちょっとわかりにくいですね。
② 母の作る里芋の煮ころがしは、皆の大好物。食卓のど真ん中に、うやうやしく置かれます。
オマケは、父の子どもの頃の話。
昔、私の父方の祖父母は八百屋を営んでいて、父たち五人の息子達は、幼いころから店の手伝いを毎日のようにやっていたそう。父によく回ってきたのが、旅館などの大口のお得意さんにお届けするための、泥付き里芋の洗浄。桶やバケツに水とたくさんの芋を入れて、棒で混ぜて芋をこすり合わせて洗う...が王道(?)だと思うのですが、父はとにかく一刻も早く終わらせたくて。ある時、いっそのこと自分の両足を桶につっこんだら速いに違いないと。その痒かったことったらなかったと、昔父が何度か可笑しそうに話していた、ような記憶があります。うろ覚え。
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