脚本家 若杉栞南|言葉に鼓動を 2024年10月18日 23:07 母はいつも物語にいて、私は対抗するように母の本を手に取らずに生きてきた。でも、今回ばかりはつまらぬ意地を捨てて手を伸ばしたいと思った。理由は明白だ。視線が足に馴染かけているブーツに向く。もっと、足と地面の距離が近い時があった。それは、最も苦しくて最も輝いていた時のこと。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #物語 #10月 #短編集 #若杉栞南 #一日一鼓 #2度目の10月 4