見出し画像

【若手先生QA】発達障害の子を担任したら何から手をつけたらいいですか?後編

若手の先生から質問いただきました〜!

発達障害に子が学級にいます。配慮・支援が必要だと頭では分かっていてもその子だけ特別扱いしているように他の子ども達に感じさせてしまうのはどうなのだろうと悩んでいます。宿題を出さない、離席、忘れ物、喧嘩など、まずは何から取り組むことが大切でしょうか。教えてください。

前編・中編は、コチラです↓

今回は、ラスト!!
いってみましょう!
ラストは、一言で言えば、
「 教師である貴方を、貴方自身が大切にしてください 」ということです。故に、

(10)50点主義でいきましょう!

発達特性のあるのお子さんが、うまくいかない日があるのは当然。
全部100点を求めたら、こっちも子どもも辛いです。
だから、「50店主義でいきましょう!」
「〜させなくては」「〜をできるようにしなければ」も大切。
でも、すぐにはできません。
一歩進んで、二歩下がる。三、四歩下がって、また下がって。
でもある日急に七歩進んだ!次は一歩下がって。みたいな日々です。
できなくなったり、できるようになったりしながら、
長い目でみたときに、初めより「少しの成長」があれば大成功です!
「現状を維持した」だけだって素晴らしいのです!
整理整頓が苦手で持ち物が整わない子だったら、
「今日も机の中はぐちゃぐちゃだなぁ。でも、宿題だけは忘れなかった!
それだけでも、すごいじゃん!」の精神です。

長い目でみていきましょう。ゆっくりいきましょう^^

※ ここからは、ちょっとメンタルなお話〜(´∀`) ※

問題行動が多いお子さんを受け持つと、教師は様々な思いになります。
「なぜ言う事を聞かないのか」という怒りや不満。
「私の指導がいけないのか」という焦りや悩み。
「私が担任しなければよかったのに」という後悔や自己嫌悪。
「私は教師に向いていないのではないか」という不安や悲しみ。
「私のせいではなく親や社会が悪い」という悪者探しや逃避。
どの感情も、とてもよくわかります。
私も経験があります。現在でも、苛まれることがあります。
ともすれば、こうしたマイナスの感情が強くなりすぎて、心を病んでしまう方もいます。そういった方が間近にいらしたこともあります。
(すべての方が当てはまるわけでは決してありません)

しかし、私は思うのです。

教師であるとか、発達障害の子の担任であるとかを抜きにして、

「 貴方は、世界で唯一、大切な存在であること。」
「 貴方が、元気で居るだけで、幸せになる人が必ずいること。 」


まず、貴方は貴方の心を大切にしてください。
貴方が、元気であることが、何より大切だと思っています。

マイナスな感情に覆われてしまいそうなときは、
美味しいものをしっかり食べて、
ぐっすり眠って、
楽しい人たちと一緒にいて、
心が向くままに過ごして、
元気を取り戻しましょう。
本当に辛い時は、しばらく逃げてしまって良いと思います。

そうして、少し元気になったら、
自分のマイナスな感情も認めてあげながら、
落ち着いて目の前の問題を見つめてみましょう。

時間がかかって良いのです。ゆっくりで良いのです。
助けてくれる味方は絶対に居ます。みんなで考えましょう。
貴方は決して一人じゃない。
きっと問題は少しずつ解決できます。

問題行動の多いお子さんは敵ではありません。
辛い想いをされている、助けを求めているのです。
にこやかに、穏やかに、ひとつずつできた事を褒めて、
一緒に成長できるはずです。

若く、未来ある、希望ある先生方が、心と体を大切に、学級の子供たちと楽しく充実した日々を送られる事をお祈りしています!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?