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わかおの日記45

大学の友人たちとキャッチボールをしに、多摩川まで趣いた。大学の帰りにいつも通ってはいたが、ちゃんと多摩川駅で下車するのはこれが初めてだった。河川敷では、ちびっこたちがサッカーをしていて、ぼくたちはその横の芝生でキャッチボールをした。キャッチボールといっても、ぼくは怪我のせいで軟式球を投げることができない。そのため、キレダスという矢羽のついた軽いボールを延々と投げていた。軟式球とはちがい、良いフォームで投げないと真っ直ぐ飛んでいかないので、みんな苦戦していた。一球ずつ投げ方を確認しながら投げたので、いい練習になったと思う。

昼にラーメンを食べて、サウナに行った。結局どこで友達を作っても、一緒にすることは変わらないのである。たぶんぼくは、ラーメンを食べてサウナに行くことを幸せだと思える人種としか仲良くすることができないのだろう。でも多分それでいいんだろうなと、水風呂から出てぼーっとしているときに考えていた。風呂上がりにビールを飲んでいると、ぼくがあまりに美味そうに飲むため、触発されて友人までもがビールを買っていた。成人済みの友人だが、350mlのビールを1本空けただけで顔を真っ赤にして酔っ払っていた。酒に強い人間に囲まれて育ったので、なんだか新鮮で面白かった。

久しぶりに大学を訪れた。陸上競技場のベンチで酔いを覚ましていると、陸上部の練習を見ていたおじさんに友人が話しかけられた。「日焼けしてるねえ、サーファーかい?」と聞かれていたが、ただ酔っぱらって真っ赤になっているだけなのだ。ぼくは友人に、「丘サーファー」というあだ名をつけようと思った。

大学の友人と会話をしていて思うことだが、やはり皆文化的な素養に優れている。ぼくの高校は、中途半端に勉強しかしてこなかった人間の集まる場所だったので、文化的な程度が非常に低かった。ぼくはその中ならば博識なほうでいられたし、教養のあるような顔をしていられたけれど、さすが慶應文学部、どうやらぼくは井の中の蛙であったようだ。文学から哲学から映画やアニメまで、非常にみんな物知りである。そして、なにか創作してやるといった気概のある人間が多いので、大変刺激になるのだ。

ぼくも西東京で燻っている訳にはいかない。友人からよい刺激を受けた1日であった。帰りの電車で、全く使えないネタが書きためてあるネタ帳を意気揚々と開いて、そっと閉じた。

追伸 着々と慶應大学sfc(サウナ・フィッシング・チャイニーズヌードル)会の構成員を増やしている。






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