とらやさんのかき氷、食べないと損で候。
題名からお察しの通り、磯部磯兵衛のドラマを見る休日で候。
候とは、身分の高い人のそばによるという、意味があるらしい。
漫画で、日本語を学ぶというが、確かにアニメや漫画は、視覚的に捉えることができるので学びやすい。
小さい頃の夢は漫画家だった。
描くのが好きで、それは今でも変わらないけれど、漫画家さんの尋常でない仕事ぶりが好きだった。
画面の見せ方や、時代ものになるとその時代の豆知識的な部分も入ってくる。
漫画家さんは、絵が上手いだけでなく、映画のようなカットと知識を網羅している異常な仕事だと今になって分かる。
さてさて、虎屋さんのかき氷と初対面したのは2年前のこと。
アレルギー持ちの友人作家さんと会う機会があり、落ち着いた相手だったので虎屋さんで会うことにした。
空間デザインや、展示まで好きであろうと予測して、私自身もとても好きな場所であった。
その時選んだのが、かき氷の小倉だ。
私は、その時お茶関係の仕事についていたのもあり、抹茶の選択肢に絞っていた所、出会ったのだった。
お茶屋さんで働いたことで、今まで体験したことのないお茶のおいしさを感じる喜びは常にあった。‥、そこで出されているかき氷を超えてきた。
どうやって仕上がってくるのか、実に不思議であった、氷のどこをとってもシロップが染み渡っているのに、べしゃべしゃにならない。
不思議であった。
それから数年経ち、母の友人の方と新宿伊勢丹へ行く機会があった。
3人で食べた小倉は、一瞬のことながら、京都に来たようで不思議な感覚だった。
ここまでいうかき氷、食べないと損で候。
知らぬ間に、食べ物ハンターになりつつ我が身、27歳これからもどうぞよろしくで候。