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34 発狂

父から今回の事はすべて白紙に戻したいと言われた。
私は一瞬意味が分からなかったが、意図を理解し頭がおかしくなりそうだった。
ここから先は発狂した私の感情を書きなぐっている。

この数週間私がどれだけ準備してきたのか、今回の事でどれほど多くの人が動いてきたのか、こいつらは何もわかっちゃいねえ!
お前らの為にこっちは寝ている時も色々考え事して、やらなきゃいけない事を手元のスマホにメモを取ったり、何社か見積もりを出してもらった中から条件に合う引っ越し業者を探したり、家具やら何やらを手配したり、チェスト1つ選ぶにも、転倒して角が当たってけがをしないように角が丸くなったものを探したり、新生活に困らないために必要な物を考え手配したり、
自分の生活と仕事の合間に、かなりの時間と労力を使ってやってきたことが全部水の泡かよ!!
白紙に戻してお前ら二人で生活できないだろう!
郵便局に住所変更手続きも済んだ、電話番号の移転手続きも済んだ、新聞の解約も済んだ、お前ら二人でこんだけの事できるわけないだろ!!
能天気にばかなこといってんじゃねーーーよ!!!

悲しくて悔しくて苦しくなった。
このままこいつらとここにいたら自分のメンタルがだめになりそうだ。
私はちょっとメンタルがおかしくなっていた。
可笑しくなっていたので笑がでた。
はははははは、今何を言ってるかわかってる?
私がここ数週間でやってきたことわかってる?
ははははははは、よくも白紙に戻すとか寝ぼけたこと言えるよね。
ははははははははははははは
自分でもこのままではまずいと思った。
両親の顔を見たくもなかった。
こいつらの子供であることを憎んだ
そしてそこまで酷いことを言ったという自覚が一ミリもない奴らを憎んだ。
そして認知症という病気を心の底から憎み嫌悪した。
私はスマホを握りしめて寒空の中外へ出た。


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