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51 不動産の査定

両親が高齢者施設に入居し家の事に関して自由になった私は、不動産のプロに家の査定をお願いする事にした。

不動産の査定をすることは人生初であった。
個人の不動産など所有した経験がないから当然である。
物件のある場所の相場、築年数や平米数、部屋数や暖房などの装備に関して、屋外に物置や陶芸窯のある小屋(母の趣味で使うにはかなり重装備な陶芸窯があった)に関してなど一通り見て回った後、数日後にメールでとても分かりやすく理論建てた査定額が送られてきた。
820万円で売り出す事が可能です。
築33年、個人的には全く不動産価値がないものと思っていたので、個人的には満足な額であり父にもその旨を話すとその金額が入ってくるととても嬉しいと言った。
家の立地と日当たりが良く、家の前を整地をすれば車が4台ほど停められそうという事。
空港行きのバスに乗るための停留所が徒歩7分程度である事。
両親ともに掃除が好きであったので、築年数の割には家自体はきれいに保たれていた。
家の権利書は父が金庫にしまっていたのですぐに見つかったが、当時の施工業者や間取り図やそういった細かい書類が見つからなかった。
そのうち出てくるだろうとたかをくくって私は家の片付けに専念した。
不動産業者には父の了解が出たので進めてくださいと返信した。

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