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アラフォーでアーティストマネージャーデビューしちゃった話。

社会に出てひたすら20年間、主に広告の仕事をしていたためタレントさん案件が多く、各事務所のマネージャーさんと接する機会が日常的にありました。打ち合わせやフィッティング、撮影の時だけ会って、仕事上必要な話をするだけの関係もあれば、妙に波長があってそのまま友達になるパターンも。そのうち、会社の色や、経歴や、スタンス等々いろんなタイプのマネージャーを見ていくなかで自分なりに「やりやすい人」、「やりにくい人」というカテゴリー分けができてきました。もちろん仕事なので、やりにくかろうがなんだろうがきちんと誠意をもって最後までやり抜くのだけど、いつのまにか客観視点をもって「マネージャーがもう少しこういう感じならタレントがもっと良く見えるのに」という私なりの理想のマネージャー像を描くようになっていました。

そんななか、シンガーソングライターとして長年活動する幼なじみから活動をサポートしてほしいというオファーが突如舞い込んできたのです。

一瞬迷ったものの、頼られたことが嬉しくて即快諾。広告会社社員という本業の傍ら、アーティストとしてこれからどうしていくか相談に乗ったり、各所からくるオファーや問い合わせに対応したり、新規案件を獲得したり、出演する番組に帯同したり、、と少しずついわゆるマネージャー業に挑戦しながら新しい世界について学び始めた2020年。座学はなくていきなり現場研修的な。。

会社のスタンスやアーティストとの関係性、様々な要素が絡み合うなかでマネージャーとしての「あるべき論」はないのかもしれないけど、少なくとも私の中で見えてきたことがあります。

それはとにかく

信頼できるパートナーになる

ということ。

当たり前のようですが、色々と見聞きした結果、実はその一見簡単な関係が築けていないアーティストとマネージャーが多いのです。

特に組織が大きくなればなるほど、当然ながら一人のマネージャーが複数タレントを抱えることになり、どうしても全員と同じだけ目線を合わせてしっかり向き合うことは難しくなります。困ったとき、悩んだときに気軽に相談できない、気を遣う、萎縮する、自分で抱え込んでしまい、それが不満や不信へと繋がる。そんなケースが多々見受けられたのです。(もちろん大手でも素晴らしい関係が築けているケースも多数)

私がみているアーティストとはなにせ30年以上に渡る付き合いなのでお互いフラットに遠慮なく、ポジネガ含めてなんでも話します。(前クールのドラマ「共演NG」の主演2人の事務所社長との関係性がそれに近いかなーと思いながら観てました。わかる人にしかわからないか笑)

どんな些細なことも口に出してみて、お互い意見を出し合って、よりよい方向へ一緒に進めるように戦略を練る、そんな日々の積み重ねから気づけば1年が過ぎ、改めて今一緒に夢を追いかけていることに感謝だし、日々ワクワクさせてもらっています。

未知の世界だからと迷って飛び込まなければ得られなかったいろんな感情や新しい人脈や経験、それを40代という今の年齢で叶えられていること。

それらひとつひとつを噛みしめながらこれからも二人三脚で一歩ずつ前進していきたい、そう強く思わされています。

担当アーティストが昔作った「オールドルーキー」という曲があるのですが、まさに今の私はオールドルーキー。年齢にかかわらず、新人でいられるってなんだかいいですよね。

コロナ禍でなかなかリアルライブも開催できないなか、悶々とした1年を過ごしてきましたが、ここからは万全な対策をとりながら、可能な範囲で少しずつ活動を再開していくつもり。

ここでまたお知らせできれば嬉しいです。




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