良質な元気をくれるもの
幸せの生まれる瞬間に、音をつけてみたい。
“ぽわっ”とか、“ぴゅうん”あるいは“シュフォオオ”とか、いろいろあるんじゃないかと思う。
幸せを感じて元気になれる。そんな瞬間は結構日常に転がっている。
即物的な幸せもあるし、やっと手にしたというような感慨深いものもあるし、気づけばそこにあったという幸せもある。
こんなにも色々な感じ方のできる人間はすごいと思う。
大金をかけなくても感じられる幸せ
ヤマシタマサトシさんが素敵なハッシュタグ投稿を呼びかけている。
1000円で元気になれる。その言葉自体が栄養ドリンクのようだ。
思わず少し空を見上げて考える。私にとっての1000円で元気になれるモノを考えてみよう。
1,漫画『宇宙兄弟』
前にまとまった時間ができたとき、大人買いしてしまった漫画。
大人買いすると1000円をもちろん超えてしまうけれど、最初の1巻から元気をもらえる。
これだと思うことに全力で向かうということ、好きなことをあきらめないこと、人の言葉に惑わされないこと。誰かを応援するということ。
綺麗事じゃない美しさがあって、強さがある。きっとたくさんの人を支えている漫画だ。
母も父も宇宙兄弟が大好きになって、いつも皆で新刊を回し読みしている。
2,MARKS &WEBハンドメイドソープ
最近買ってないのだが、また欲しくなっている。
入浴時にボディ用として使うと、肌がさっぱり。でも乾燥してしまったり、つっぱり感はなし。
個人差はあるだろうが私は好きだ。最初に使ったのは確か『ゆず』で、『ライム』『ユーカリ』もよかった。温かいお湯からあがって身体から自然ないい匂いがすると嬉しくなる。
季節限定のソープもあるので、お店に足を運んで香りを嗅がせてもらったり、それぞれのソープの使用感がどう違うのかを店員さんから教えてもらうのも楽しい。
ある程度好みがわかる相手であれば、ギフトにも選びやすい価格とサイズ感。
3, ショーン・タン作『エリック』
大好きな画家、ショーン・タン氏の絵本。
さりげなくて、愛しい。最初に読んだ時、そんな感情がやってきた。
好奇心旺盛なエリック。彼を不思議に思う少年。「きっとお国柄ね」ということば。
ちょっとせつなくて、でもやさしくて、心に種をまかれるようなお話。
あまりに好きなので、ショーン・タン展に行った時は母へのお土産にこの本の1ページが少し大きくなった絵を買ってきてしまった。
ちょっと1000円超えてしまうけど、大切な1冊。
良質な元気は心に残る
元気になれる食べ物も…と思ったけれど、今回はこの3つ。ふとした時に思いだすものにした。
良質な元気は、心に残る。それは値段じゃない。
人の心と手がつくったものは、その想いが受け取り手にしっかり伝わる。
「どうぞ」「ありがとう」。そのやりとりのなかに、良質な何かが注ぎ込まれるのだろう。
元気をもらったり、癒されたり、笑えたり。
自分や人に優しくできたり。
そんな瞬間の連続で生きていきたいし、自分の周りにも広められたらと思う。
読んでくださってありがとうございます!