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仕事の「畑」 豊かな土壌と作物づくり

私はよく、自分の仕事を「畑」に例えて考えます。

スーパーで野菜を見ながら、思いついたことです。

店頭に並ぶ色とりどりの野菜を、今日の献立を考えながら買う人々。

健康志向なテレビ番組で「キャベツが身体に良い」と放送された翌日には

どっさりとキャベツコーナーがあったりするわけですが、

みんな買った野菜をそれぞれのお家で美味しく食べます。

その「美味しい」「健康に一歩近づけた」喜びの原点は

野菜が生まれた畑と、それを耕した人のおかげです。

私も誰かの喜びのために、自分の畑を上手に耕したいなと

スーパーのカゴを押しながら考えていました。


「畑」は仕事の領域

「土」はその領域に眠る価値、

「作物」は自ら作り出したサービス

畑を何もせずに放っておくと、ただの乾いた土地になってしまいます。

価値があるはずの土地を、枯らしてしまうことはもったいないことです。

けれども、誰かがその畑に関心を持つことからはじまり、

時間をかけて育てていくことで、

その畑はいくらでも価値をあげることができるものだと考えています。


例えば、

その土地が持つ特徴や価値を探して豊かな土壌を作る。

→自分が考える日本舞踊の魅力を探す、様々な視点で観察する作業


人から喜ばれるような作物の種をまき、水をやり、間引きをする。

→アイデアをかたちにして、全力を注ぎ、あらわれた結果をもとに

より伸びしろの多かったものを優先的に伸ばす作業


じっくりと継続して手をかけることによって、

畑の周りには人が集い、そこでできた作物が多くの人のもとへわたり、

畑の価値を向上させるイメージを持っています。


私が立っている、日本舞踊をテーマにした畑は

これからどんな作物を育たせて、どんな人の役に立てるかなと

ワクワクしながら考えています。

まずは開拓期。

土壌を豊かにさせながら、土地の一部からでも磨きをかけて

喜びの輪を広げていきたいです。


と、ここでキャベツの前で足が止まったわたし。

今夜は餃子にしようかな。


日本舞踊家 有馬和歌子


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