和歌への情熱で道を拓く ~友情と応援の表彰式チケット~
日本で唯一の和歌の大会で一等の賞を受賞した、生活保護受給一歩手前の自転車操業歌人、梶間和歌(元ネットカフェ難民)。
今後のキャリアのために、島根県の離島、海士町で開催される表彰式にぜひとも行きたい! しかし、生活費以外にそんなお金の捻出できるわけが……
吉田裕子「和歌さん、授賞式もし行かれるなら出しますよ! 」
か、神!!!!!!!!!
ここまでの経緯を読んでから続きもお楽しみください。
1記事目:和歌への情熱で道を拓く ~隠岐後鳥羽院大賞和歌部門への応募経緯~
2記事目:和歌への情熱で道を拓く ~和歌大賞への挑戦2年目の転機~
3記事目:和歌への情熱で道を拓く ~アルバイトでの成長と和歌指導の可能性~
4記事目:和歌への情熱で道を拓く ~信念で詠み上げた和歌作品の行方~
5記事目:和歌への情熱で道を拓く ~大賞受賞、そして立ちはだかる壁~
6記事目:和歌への情熱で道を拓く ~元ホームレス、和歌にフルベットして~
和歌への情熱で道を拓く ~友情と応援の表彰式チケット~
note連載企画、爆誕
神が現れました。
「三鷹古典サロン 裕泉堂」主宰、吉田裕子さん。
国語講師として幅広く活躍しておられる彼女との出逢いは以前の記事のとおりです。
その後も折々お仕事を下さったり、和歌関係の本を数々譲ってくださったり(梶間の人生で一番のクリスマスプレゼントは裕子さんのくれた『玉葉和歌集』だよ! )、
梶間がいまのアパートに越すまで別宅のアトリエに住まわせてくださったり、歌会をいっしょにやろうと誘ってくださったり、
ととても表しきれないほどお世話になっております。
そして今回、和歌大賞表彰式への交通費や宿泊費、諸々まとめて出すよ、と申し出てくださいました。
「応募の経緯、作品、受賞体験記、島根の旅や取材、一連をnoteマガジンなどにしては」
「そういうマガジンは和歌さんの広報に資すると思う」
「その支援金という形で出しますよ」
そうなのです。
このnoteでの連載企画、ほかならぬ吉田裕子さんのアイディアで生まれたものなのでした。感謝!
表彰式に、俺は出る!
ほかにも
「和歌大賞、おめでとうございます」
「表彰式の交通費など足しにしてください」
「モノよりお金のほうが役に立てそうですね」
と、お祝いの言葉といっしょに金銭的なサポートを下さった方々も……ありがとうございます。感謝してもしきれない。
和歌大賞への応募のきっかけになった佐佐木頼綱さんも、
「受賞から1年間はチャンスが来やすい。しっかり名刺を配ってきて」
と、すでに活躍中の歌人ならではのアドバイスを下さいました。
「旅行? そんなお金あるわけなーい」と帰省など考えもしなかった私が島根県での表彰式に行くことになるので、
東京と海士町のとんぼ返りにせず、ついでに本土の実家や母校など、ゆかりあるところを回り、営業を兼ねて挨拶に伺うことに。
さっそく出身高校と大学時代のアルバイト先に「和歌の大会でかくかくしかじか。秋に行きます! 」とお便りを出しました。
また梶間の出身は島根県の石見地方ですが、東の出雲地方にも親戚や、転勤された元アルバイト先の上司など、顔を出すべきところがちらほら。
海士町から本土に辿り着くとしたら境港(鳥取の西)か七類(島根の東)、どちらの港を利用するにしても松江方面を経由して地元に戻ることになるので、ちょうどよい。楽しみが増えました。
飛行機を取るにしても早割でないと金銭的に厳しいので、表彰式の日程をすぐに確認……と思ったら「まだ募集も始まっていないので、だいじょうぶですよ」と海士町の和歌友、有泉さんが。
10月末の開催ということを確認し、せっかく頂くことになった支援金を10月までに生活費で使い切らないようがんばるという別の努力が始まることになりました。てへぺろ
おもてたんとちがう!!!
さて、そんなこんなで妄想を膨らませつつ日々の生活に勤しんでおりましたら、
4ヶ月が経っておりました。勤しみすぎ。
あれ? 今年の和歌大賞の募集も、昨年分の表彰式の詳細も、そろそろ案内がありそうだけど……もう6月。
ということで、もう和歌大賞の担当者ではなくなったはずの有泉さんに探りを入れると、しばらくのちに表彰式の出席確認書が到着。
ツアーとは??
各人それぞれ海士町に行き、表彰式に参加し、それぞれ帰るわけではないの?
と、ほかの書類を見ますと
「隠岐後鳥羽院和歌短歌大賞 表彰式特別ツアー」
と題されたパンフレットが。
和歌大賞と短歌大賞、合わせての表彰式ということですね。なるほど、その表彰式を含んだツアーが組まれているのか。俳句部門は別日程なのかな。
そのパンフレットを軽い気持ちで開きますよね、
行程表を眺めてワクワクしますよね、
参加費を見ますよね、
閉じますよね♡
おおおおおおおおおおおおおもてたんとちがう!!!!!
おもてたんよりたかい!!!!!
ぴえんぴえん再発動。
しかし、ここにきて諦めるわけにはいきません。
プルルッ。プルルルルッ。
「あの、このツアー代金って、申し込み後何日以内に振り込む必要があるのでしょうか? 」
「そんなに急がなくて大丈夫ですよ。開催の○日前までに頂けましたら。例えば先に席を押さえていただき、万が一ご無理になりましたら、日によってキャンセル料は頂きますがキャンセル処理もできますし」
それならなんとかなる、いや、なんとかできる!!!
「ツアー代金を払ってもその後の生活費がだいじょうぶだ」と確認してから申し込んだらその時点で定員オーバーしていた、なんてことになっては話にならない。まずは席を確保すべし。
すぐにツアーに申し込み、生活費の確認をしたのちツアー代金の振り込みも済ませたのでした。
前後して隠岐空港までの航空券、地元から羽田までの航空券も早割で購入、ドッキドキの出費が続きましたが、
令和五年隠岐後鳥羽院大賞和歌部門の表彰式、またそれにかこつけた営業の旅に、無事出られることになりました。ほっ。
あれ、そういえば、今年の和歌大賞は……。
続きはまた次の記事で。
和歌への情熱で道を拓く
1記事目:和歌への情熱で道を拓く ~隠岐後鳥羽院大賞和歌部門への応募経緯~
2記事目:和歌への情熱で道を拓く ~和歌大賞への挑戦2年目の転機~
3記事目:和歌への情熱で道を拓く ~アルバイトでの成長と和歌指導の可能性~
4記事目:和歌への情熱で道を拓く ~信念で詠み上げた和歌作品の行方~
5記事目:和歌への情熱で道を拓く ~大賞受賞、そして立ちはだかる壁~
6記事目:和歌への情熱で道を拓く ~元ホームレス、和歌にフルベットして~
7記事目:和歌への情熱で道を拓く ~友情と応援の表彰式チケット~【イマココ】
8記事目:和歌への情熱で道を拓く ~終わらぬ挑戦、広がる波紋~
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梶間和歌の出身地島根県とゆかりの深い隠岐後鳥羽院大賞和歌部門への応募経緯や、令和五年分の大会結果、そしてその後……noteのマガジンとして連載して参ります。
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梶間和歌がつつがなく和歌創作、勉強、発信を続けるため、余裕のあります方にお気持ちを分けていただけますと、
私はもちろん喜びますし、それは日本や世界の未来のためにも喜ばしいことであろうと確信しております。
「この無茶苦茶な生き方を見ていると勇気がもらえる」
「こういうまっすぐな人が健康に安全に生きられる未来って希望がある」
なんて思ってくださいます方で、余裕のあります方に、ぜひともご支援をお願いしたく存じます。
noteでのサポート、その他様々な形で読者の皆様にご支援いただき、こんにちの梶間和歌があります。ありがとうございます。
特にこのたび令和5年の隠岐後鳥羽院大賞和歌部門で古事記編纂一三〇〇年記念大賞を受賞し、表彰式を含む大会のツアーに申し込みましたが、こちらのツアー代金(9万円弱)は生活費と別に工面することになります。
お気持ちとお財布事情の許します方に、ぜひともご支援を頂けましたら幸いです。
ツアーの様子はこのマガジンで連載して参ります。どうぞお楽しみに。
今後とも、それぞれの領分において世界を美しくしてゆく営みを、楽しんで参りましょう。
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