【募集】すくらんぶる歌会
ちょっと、自分なりの新しい取り組みをしようと思う。
短歌の読みにあたって、しばしば「私性」という単語が出てくるが、触れたら火傷しそうなこともあり、私はあんまり表で言及してこなかったように思う。今から私が書くことは、もしかすると「私性」で議論尽くされた話なのかもしれないし、それは「私性」とは関係ない話かもしれない。どちらにしても浅学あればご容赦いただきたい。
さて、多くの歌会は「一首」を評価する場所ではないだろうか。確かに「一首」で読者を惹きつけたいというのは、作者にとっての本懐(のひとつ)であるのは間違いないだろう。一方で、歌会での「読み」は、とても特殊なケースであるようにも思う。歌会を除くほとんどのケースで、読者と作品の接点においては作者の名前が併記されているもので、また、往々にしてそれは連作である。そう、短歌作品受容においては「一首」という点ではなく、「作者+連作」という線でつながる、というのがマジョリティではないのか。
通常の歌会でもしばしば「連作の中にあったら魅力的な歌」という評がされることがある。もちろん、社交辞令として言われることもあろうが、本当にそうだと思って発言するケースも私にはある。
これから仲間を募る取り組みを通じて、短歌の在り方について一石を投じようなどというつもりは毛頭ない。ただ、「コンテクスト」に向き合ったら評価が変わる歌があるのか、それはどんな歌なのか知ってみたいという思いが強い。
つまるところ、こんな歌会をやりたい。
・タイトル+十首連作を歌会1週間前までに提出
・作者名開示の上、参加者全員に配布
・当日までに「連作としての」特選・並選を視界に提出
(どちらかというと司会進行をスムーズにする目的)
・当日は「連作としての」評をしあう
(おそらく一首としての独立性などは流れで議論に含まれると思われる)
これはもしかすると馴れ合いになるかも知れないし、逆に、これまでも当たり前のように仲間内では行われているようなものかもしれない。だから、できれば、私と普段からそんなに親しくない人にも参加してほしいなと思っている。
概要は下記の通り。ご参加をお待ちしております。
【第一回すくらんぶる歌会】
・定員6名(若枝含む)
・十首連作歌稿締め切り:7月11日(日)中
・連作歌稿の配布:7月12日(月)中予定
・特選1編、並選1編を若枝に連絡:7月18日(日)19時
・歌会日時:7月18日(日)20-23時 Google Meet(カメラ任意)
・作品は非公開
・参加希望の方はTwitterで若枝にメンションかDMをください
以上、若枝あらう拝。