きつね日和帯広ツアー③(ばんえい競馬おいなり達也凱旋ライブ記念編)
前々回、前回の続き。
おびひろ動物園を後にし、松本さんの運転でばんえい競馬場に到着。
世界で唯一の競馬
世界で唯一の競馬、ばんえい競馬。
筋骨隆々のがっしりとした体型の馬が、砂塵を蹴散らしながら重いソリを引いて坂道を乗り越える。スピードのみならず力や持久力も重要となるレース。
騎手は馬ではなくソリの上に乗る。
このばんえい競馬、お金を払うと協賛者としてレースに名前をつけることができる。
この日の第4レース名はおいなり達也凱旋ライブ記念。
高校卒業後、地元帯広を出て東京でプロの芸人さんとして活動しているおいなり達也さん。芸歴10年。
翌日の8月27日、初めて帯広でのお笑いライブに出演。地元の人々が見守る中、相方と漫才を披露した。
それを祝してのレースである。
まずは入口近辺のお土産屋さんを覗く。
おいなりさんは黄色いTシャツとルーレットキーホルダーを購入。これを用いたTikTok動画がバズったので見てほしい。
初めての馬券購入
建物を通り抜けレース会場へ。楕円ではなく直線ののレーン。目の前いっぱいに青空が広がる。
建物側には広々とした観客席。
そこで、おいなりさんのお母様(通称おいなりママ)が笑顔で出迎えてくれた。
カゴいっぱいに茹で白とうきび、メロン、塩気のあるお菓子、冷たいお水を全員分。お手拭きやうちわまで用意してくれている。
もうちょっと泣きそう。
息子さんたち(きつね日和)もファンサービスがすごいが、お母様も全力でもてなしてくださる。
今年4月に三拍子の単独ライブ会場でお会いして一瞬だけお話したきりだったので、またお会いできてとても嬉しかった。しかもこの帯広の地で。
冷たいお水と甘いメロンをいただいて(茹でとうきびは当日の夜食にした)、馬券を買いに向かう。
おいなりさんと一緒にビギナー向けのカウンターへ。馬券の購入方法、券の選び方を1から教えてもらう。
おいなりさんが「今日のおいなり達也凱旋ライブ記念のおいなり達也なんですよ。」と明かすと、カウンターのお兄さんが「気になって調べました。」と笑いながら答えた。
また1人、地元帯広できつね日和を知る人が増えたようだ。
そこへおいなりさんのお父さん(通称おいなりパパ)登場。
にこにことほがらかで、やはりどことなくおいなりさんに似ている。優しそうな方だった。
無事に第4レースの馬券を購入し、レース場へ戻る。
第4レース「おいなり達也凱旋ライブ記念」
16:25発送の第4レースが近づくとみんなで一階へ。
ばんえい競馬は無料でレースの模様をYouTube配信している。
スマホで配信映像を確認しながら観客が映るスポットへ。
全員でカメラに向かってダメだろーー!!🦊👉💥のポーズをした。
初めて見る生のばんえい競馬は迫力満点だった。
砂を蹴る馬の足音、鉄の鎖がぶつかりあう高い音、乾いた鞭の音、観客の声援、舞い上がる砂塵。
馬たちが坂道の前で一旦立ち止まると観客の1人が「あれも駆け引きだから。」と言った。スタミナ勝負のレース、最初から飛ばしてもいけないらしい。
馬たちは騎手を乗せた重いソリを引きながら力強く時間をかけて坂を登っていく。
一つ目の坂を登り切ると駆けていく馬たち。
それを追いかけて走り出す観客。
もう一つ、二つと障害を乗り越えてゴールしていく。
第4レースでは他の馬がゴールした後もなお、最初の坂を登り切っていない馬が1頭。
その子がゴールするまでレースは終わらず、観客みんなで見守り応援。何度か諦めたように立ち止まっていたが、なんとか全ての障害を乗り越えてゴールした時には会場から拍手が起こった。とてもかわいらしく温かい1コマ。
第4レースが終了して少し経つと小雨がぽつりぽつりと。雨で砂がぬかるむとレースにも影響すると誰かが言っていた。
なお結果は…
「ハヤシ」つながりで賭けた1番が1位に!
ツアー参加者及びきつね日和の2人は全員1に賭けたので全員幾らかは払い戻し金があった。
私は1000円分賭けて850円戻ってきた。
払い戻し金は機械に馬券を挿入すると自動的にお金が出てくる。おもしろい。
しかし、せっかくの勝ち馬券は機械に入れたら戻って来ない。
代わりにハズレ馬券にサインをして参加者全員に配る2人。細かいところまで気配りが半端ない。
「他にサインしてほしいものがあったり撮りたい写真があれば今のうちに言って。」と松本さん。
それだけでなく、参加者全員にこんなメッセージカードも。
ふと、空を見上げると虹が。
なんだかとてもついている。最後にもう1レースだけ見た後、虹は二重になっていた。
幸先が良い。
最後に2人で締めの挨拶をしてレース場を後にした。
競馬場グルメ
ばんえい競馬場にはフードコートがあり、帯広名物なグルメも売られている。
おいなりさん及び同郷出身の三拍子高倉さんが良く言っていた。
「帯広はフレンチドッグと言ってアメリカンドッグに砂糖をかけたものを食べる。」
にわかには信じがたかったが帯広競馬場にはそれが売られていた。
もうひとつが最近帯広で話題になっているらしい「ハピまん」
ハピオというスーパーが開発したもので通信販売もされている。
温めに少々時間がかかっていたが、中は写真の通りとろけるチーズがたっぷり。チーズ好きにはたまらない美味しさ。
インデアンカレー、たかまんのチーズおやきに蒸しパン、読谷ソフト、メロン、とうきび、ハピまん。
最後まで帯広グルメを堪能した1日だった。
余談だがツアーの前に朝ごはんとして六花亭のマルセイアイスサンドに百歳というお菓子にヨーグルト、ますやの十勝焼きそばパンも食べていた。
いくら食べても食べたいものが尽きない。
プロの芸人さん
きつね日和のおいなりさんと松本さんはプロの芸人さんである。
芸人さんの仕事は人々を笑わせ、楽しませること。
おいなりさんは中学生の頃、国語の先生から出された宿題のノートに毎日おもしろい話を書いて提出して、読んだ先生が笑っているのを見て人を笑わせるのが好きになったと言う。それで芸人を志すようになったとか。
今、2人はプロの若手芸人さんとしてライブに立ち目の前の人々を笑わせ、週に1回アプリの配信番組にMCとして出演し全国各地の人々に笑いを届けている。年に数回はテレビやラジオ番組に出演し、更に多くの人を笑わせている。
(有吉ゼミの「汚部屋レスキュー」でHey!Say!JUMPの山田涼介さんに部屋を片付けてもらったおいなりさん)
今回のツアーでは参加者のみならず、おびひろ動物園の職員さんやお客さんまでも笑わせた2人。
(前回のおびひろ動物園編では書かなかったが、ブランコのアトラクションを降りた松本さんが次に並んでる海外からの観光客に「ビーケアフル、グッドラック👍」と声をかける一幕があった。皆さんにこにこしていた。)
身ひとつで、どこでも周りの人を笑わせることのできるプロの芸人さんはすごいとあらためて思った。
たくさんの動画を撮ったがほぼ全てに私の笑い声が入っている。移動中も各場所でもたくさん笑わせてくれてありがとう。
普通に帯広を旅行してもここまでは楽しく過ごせなかったと思う。
おいなりさん(及び高倉さん)が数年がかりで帯広の美味しいものや楽しい場所の話をしてくれたおかげで、帯広駅前を歩くだけでも「ここが2人が話していたあの…!」と、やっと会えたような喜びがあった。2人の話から想像を膨らませていたあの味を実際に食べられる感動もあった。
聖地巡礼は街そのものに大きな付加価値を持たせる。
更に「きつね日和帯広ツアー」ではおいなりさんが思い出を語り、2人がずっと笑わせてくれた。
どの大手旅行会社も勝てないだろう。
プロの芸人さんのお母さんとお父さん
ふらっとやって来てにこにこと挨拶してくれたおいなりパパ。
数々のお土産を用意して笑顔で出迎えてくれて、駐車場で車に乗るまでお話してくれたおいなりママ。
2人とも優しくて素敵なご両親だった。
おいなりさんは自分の母親について話す時に必ず「素敵な女性ですよ。」と言う。
その言葉通り明るくて優しくてかわいくて、息子と息子の相方に対する愛情が深かった。
息子の先輩(三拍子の高倉さん)や毎週やっていた三拍子のYouTube生配信番組「生漫DAY」の大ファンになってしまっているところもかわいい。
私たちファンに対しても「いつもありがとう。」と言ってくださったが、むしろ助けられているのは我々の方である。
日常生活で大口を開けて手を叩いて笑うことなんか無い。ライブに行ってプロの芸人さん達にお腹の底から笑わせてもらうことが、ストレス解消や明日への活力となる。
きつね日和が去年までやっていた毎晩の配信で聞く2人の会話も日々の疲れを癒してくれるオアシスだった。
そんなきつね日和のおいなりさんを産み育ててくれてありがとうございます。
おいなりさんは好きなものに対してまっすぐだが、おいなりママも同じだった。きつね日和というコンビやおいなりさん、松本さん、三拍子や生漫DAYについて話す時、とても素直な言葉で語ってくれるので私は何度も涙を堪えた。
これを書いている今も泣きそうである。
おいなりママはいつも笑顔で、息子のことがかわいくて仕方なくて、応援して信じている。
ライブには行けない代わりにファンが投稿するライブの感想や写真をよく見ているとも言っていた。
私のnoteも読んでいただいているらしい。
最上級のお褒めの言葉をいただき、1人でもそう思ってくれる方がいるなら書いて来て良かったと思いました。ありがとうございます。
きつね日和帯広ツアーの後、先輩漫才師三拍子高倉さんが出演する音楽のライブにちょっとだけ出演したきつね日和。
翌日開催の「おびひろ芸人お笑い祭り」の告知と少しだけ漫才のつかみを披露した。
おいなり達也凱旋ライブの模様は下のnoteで。
な〜んちゃってマッチョマーン