自分を責めるのはもうやめましょうよ
こんにちは。日本語教師のワカです。
年度が変わるこの時期、変化が多くて体調やメンタルにも不調を感じる人は多いですよね。変化に慣れず緊張状態が続いているのかもしれません。しばらくすれば、体調も戻っていくと思いますけど・・
季節に関わらずよく落ち込む人は、思考に癖があるんですよね。いろんな問題を自分のせいにする人が多いなぁと思います。
1. 彼氏に振られた。自分の性格に問題があったと思う。
2. A先生に比べてクラス数が減った。自分の授業が悪かったと思う。
3. 仕事を持ち帰ってやっている。周りに比べて自分の能力が低いと思う。
他人事だと冷静に考えることができるのに、自分のことになると必要以上に自分を否定する人が多いのはどうしてでしょうか。
1. 合う合わないは相性の問題。あなたの性格を恋人に合わせて変える必要はないし、仮にそれでうまくいったとしても、それは本来のあなたではないから、続けることが難しくなる。相手に合わせることが当たり前になると、相手に嫌われるたびに「自分が悪いのでは」と否定するようになり、相手に受け入れられることしか自分を肯定できなくなる。結果、自分の意見や考えを卑下し、全てを恋人に依存するようになり、精神的にも危険な状態になる。今の、そのままのあなたを受け入れて、お互い楽にうまくやっていける人は他にいます。決してあなたのせいではありません。
2.A先生が自分よりクラス数が多かった。そこにはいろいろな理由が考えられます。あなたが担当できない曜日に入れたとか、レベル希望が合っていたとか。例えば直接言わないけれど、明らかに授業の技術、生徒の人気が理由だったとしましょう。だとしたら確かに落ち込む理由になりますね。でも、そこで一歩、もうちょっと考えてみてください。
例えば、ここに「りんご」があります。りんごが売れないから「メロンのように甘くしよう」とか「いちごのように見た目が可愛いと売れるだろう」とか品種改良したら・・食べたいですか?それって、もはや「りんご」の意味ないじゃんって思いません?
あなたにはあなたにしかできないことがあるはずなんです。A先生と同じにならなくていい。技術は学べばある程度身に付きます。その先の、自分にしかないよさを見つけることに一生懸命になりましょうよ。読解が得意とか、営業トークがうまいとか、そういうことも日本語教師として武器になります。自分は何が好きか、どんなことを周りにほめられたか、振り返ってみてください。そこにヒントがあるはずです。
「りんご」が、「メロン」や「いちご」のように人気がなくても、「りんご」が大好きな人はたくさんいますよ。
3.就業時間内に仕事が終わらないということは、あなたの許容量を上回った仕事を任されていると言うことです。繁忙期だけならわかりますが、それが日常的にそうなら、仕事を采配する人の問題です。上司が向こうから「忙しそうだから仕事量を減らしておくね」とか「これ、時間内にできそうかな」なんて一人一人の状況を察して、ちょうど良い量の仕事を割り振ってくれることは、(多分)ありません。自分から「現在進行中の作業がここまで残っている」「これ以上は時間内に難しい」と上司に申告して、現在の状況や許容量をわかってもらう努力をしましょう。仕事とは取引です。無理な取引を受け入れるのは、搾取されるのを許容していることになります。搾取されているのに「自分のせい」なんて考えるのは、お人好しにもほどがある。無理な仕事を采配する上司の状況把握能力のなさを悲観して愚痴を言って終わりにするのではなく、「この仕事量なら、〜だからもう一人ヘルプがいる」とか「休日出勤で振休があるならやる」とか、交渉しましょう。
参考になりましたでしょうか?
もう一度、冷静になって考えてください。
それって本当にあなたのせいですか?
*授業のお悩み、または自分自身のお悩みなど、ご相談ください。