学級通信 行事と通信で育てる
とある町で小学校教諭をしています。わいぬです。
主にX(旧Twitter)で日々の学びや気づきについて発信をしています。
今回の記事は令和型教員サークル「まほろば」のマガジン「紡ぐ学級通信」のリレー記事でもあります。
6人のメンバーで様々な角度から学級通信への思いを発信しています。
あわせてお読みいただけると幸いです。
前回はとぅけさんが振り返りジャーナルの活用についての記事が書かれていました。
私も子どもたちの授業での振り返りや成長ノートを学級通信に載せています。
子どもたちの文章と学級通信の相性は非常にいいです。
今回は行事に関係して通信を書く際に意識していることを書いていきます。
成長ノート
私の学級では成長ノートというものを書いています。
成長ノートは教育実践研究家の菊池省三先生の実践です。
子どもたちに一冊のノートに作文を書き、そのノートに教師がコメントを返すというものです。
コメントは子どもたちの姿を意味付けたり価値づけたり、励ましたり褒めたりします。
テーマは教師が学級の実態に応いて子どもたちに示します。
子どもたちに日々の成長や気づきについて書いてもらっています。
過去のテーマ一部
1学期に成長したこと
鑑賞教室での気づきや学び
林間学校に向けて
林間学校での学び気づき
4月から今までに成長したこと
ここで肝心なのは感想にしないということです。
感想にすると「楽しみです。」「面白かった。」というものが多くなってしまいます。場合によっては「つまらなかった。」という言葉で終わってしまう子もいます。
もちろん楽しみだという気持ちも必要ですが成長ノートの目的は子どもたち自身が日々を振り返りながら自分や学級の成長を実感することです。
そのためにノートを書く前に子どもたちに語り、成長したことや頑張ったことなど自分や学級の成長に目を向けていくように声をかけていきます。
行事に「向かう」「取り組む」「振り返る」
運動会の表現活動に向けての取り組みを通信で書く先生方は多いと思います。
こんな練習をしました。こんな姿が見られました。
練習する子どもたちの様子を切り取るだけではなく、子どもたちが練習を通して成長を実感している文章を学級通信に載せるようにします。
高学年だと放送や用具の担当など担任がみていない場面で子どもたちが懸命に活動する場面が必ずあります。
他の行事だと林間学校についても書きます。
ふりかえりを書くだけではなく、キャンプファイアの話し合いでの学びなど行事に向かう途中での子どもたちの気づきや学びも書いてもらっています。
行事にむかいながら個々で自分の学びや成長を振り返り、取り組んでいく姿勢や気持ちの変化を綴っていきます。
そして、成長ノートに綴られた行事に向かう気持ちや姿勢を通信で紹介していきます。
行事で子どもたちを育てるという言葉をよくききます。
せっかく子どもたちが大きく成長するきっかけです。
教師の見取りや価値付だけだと勿体無いのです。
学級通信を通して子どもたちの声、前向きに取り組む姿勢や思いを学級や保護者と共有することができます。
さらに教師が背中を押すようなコメントを添えていくことでより行事が自分ごとのように感じられるんです。
最後に
成長ノートも私の学級経営の柱です。
学級通信を書くためや所見を書くために子どもたちに書いてもらっているわけではありません。
あくまで子どもたち、学級の成長のためのノートです。
子どもたちの文章を共有する学級通信×行事
で子どもたちの心の成長を促すことができるのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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このマガジンが私にとっても皆さんにとっても学びのあるマガジンにしていきたいと思っています。よろしくお願いします。
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