モノとヒト
あっという間に2月が終わろうとしています。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると小学校の朝礼で校長先生が言っていたのを思い出すわへをです。
今日は仕事をしていて「何を買うか」ということももちろん大事だけど「誰から買うか」も忘れちゃいけないなぁという話を書こうと思います。
○足で稼げよ営業マン
本題に入る前に今回の記事を書こうと思った経緯について書いていきたいと思います。
実は2週間ほど前、とあるお客さんを訪問した際に面会が始まった瞬間怒られてしまいました。
理由は前任者と比べて訪問する頻度が少なすぎるから。
「営業マンは足で稼いでなんぼ。前任者はあなたよりベテランなのに、頑張って足繁く通っていたよ。どういうつもりか知らないけどあなたみたいな若い営業マンが足を使わないでどうするの?」
とはっきり叱られました。
お客さんが言っていることは何も間違ってなくて、自分の仕事の仕方を改めないとなぁと猛省しました。
そして最後にそのお客さんは
「今使っているモノは正直どれもだいたい同じ。だから私はよく来てくれるメーカーのものを使うようにしている。逆に来ないメーカーのものは使わない」
とはっきり言ってくださいました。
こんなことを貴重な時間を使ってわざわざ伝えてくださることにも愛を感じましたし、私自身少しでも早く改善しなければと思いました。
○モノとヒト
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
このお客さんの言葉を受けて、2つのことに気づきました。
1つ目は自分が数字の奴隷になっていたということ。
自分の会社の製品を売りたいという気持ちが出過ぎていて、お客さんに一方的に伝えがちになっていたような気がします。
お客さんのことをもっと知って、どんな課題を抱えていて、どんなソリューションを提供すれば喜んでもらえるのかをもっともっと考えていかないといけないなぁと思いました。
ついつい目先の数字に囚われてしまいがちなわへをはこまめにこの気持ちを思い出す必要があると思いました。(そもそもお客さん第一の気持ちを忘れるなよ)
2つ目にお客さんは「何を買うか」、「誰から買うか」という2つの要素でモノを買う判断をしているということです。
自分が買う立場になって考えればめちゃくちゃ当たり前のことですが、正直自分が売る立場の時にこれをあまり意識できていなかったです。
そして今回のお客さんの場合は「何を買うか」よりも「誰から買うか」の方が遥かに優先度が高く、その理由も明白でした。
○コモディティ化
最近学んだことがこの理由やこれまで書いてきたことにぴったりハマると分かったので、最後のパートではそれについて書こうと思います。
ありとあらゆるものが溢れていてる現代ではモノやサービスは「コモディティ化」してきているということです。
コモディティ化!?
あまり聞き慣れない言葉ですよね。僕も最近まで全く知らない言葉でした(笑)
コモディティ化とは多数の類似商品、サービスが同時に提供されることで商品間に差異がなくなり、市場価値が低下することだそうです。つまり、異なる企業が出している商品やサービスがどれも同じに見えてしまうこと
と『資本論』を書いたマルクスが定義しています。
たしかに似ている商品やサービスがたくさんあって、微妙な違いはあるけどどれを買ってもだいたい同じな気がしますよね。
話を少し前に遡ると、実はお客さんがまさにこのことを言っていました。
「今使っているモノは正直どれもだいたい同じ。だから私はよく来てくれるメーカーのものを使うようにしている。逆に来ないメーカーのものは使わない」
加えて明確な答えも丁寧に教えてくれていて、モノやサービスの差別化ができないので、足繁く通ってくれて信頼関係ができているヒトから買います。と。
(このお客さんは大して来ていなかったメーカーにどれほどの金言を残してくださったのでしょうか。
本当に感謝しかありません。)
コモディティ化している世界ではモノやサービスだけでなく、営業マンがいかに付加価値を付けられるかが大事な大事なポイントのようです。
「質」より「量」でもなく、「量」より「質」でもなく、「量」も「質」もクリアして初めて売れる時代なんだとわへをはやっと気がつきました。
こうして書いてみると、自分がいかに営業マンとして未熟だったかがよくわかりました。
時代の流れを理解できておらず、顧客のことを理解できていない営業マンが売れるはずもありません。
間も無く4年目になろうとしていますが、初心を忘れず頑張ろうと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
🦈わへを🦈