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コミュニケーションの最小単位 #203 共通言語
人は一人で成せることには限界があります。
そのため同じ目的を持った人たちと組織をつくります。
しかし、同じ目的を達成させルために貢献しようとしているとはいえ、そこは、個々の価値観には違いがあります。
それだけに、互いの価値観を統一させる意味でも、コミュニケーションは大切となります。
コミュニケーションの基本の道具と言えば、言語かと思います。
私は、英語が出来ませんので、海外からのお客様がいらっしゃると、どうしてもコミュニケーションを取りにくくなってしまいます。
また、同じ日本人でも、年齢差、つまりジェネレーションギャップを感じることが多々あります。
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私は、「ジーンズ」が好きなのですが、子供の頃は、「Gパン」と呼んでました。
それが最近では、デニム生地で総称して「デニム」と呼ぶようです。
また、「ジーンズ」と相性の良い「トレーナー」は、最近では「スウェット」です。
さらに、それにフードが着くと「パーカー」でしたが、最近は、「フーディ」だそうです。
これらは、雑談の中で笑い話になりますが、仕事では、そうも行きません。
社内だけではなく、顧客を含めた社外とのコミュニケーションにおいても、互いに認識できる共通言語を用いることが大切となります。
コミュニケーションが成立し易い条件を示す法則にメラビアンの法則があります。
その中で、7%しか占めていない言語ですが、実は、基礎的な部分となります。
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つまり、言語の7%が成立しているからこそ、会話の38%が受け入れられ、コミュニケーションの45%が成立する可能性が高まると言えます。
更に、この言語と会話の45%があるからこそ、55%の対面の効果が高まり、結果的にコミュニケーションが100%成立する条件が整ったことになるのだと思います。
つまり、コミュニケーションの基礎部分は、言語にあると捉えています。
そのためにも、互いに共通言語を使うように意識することが大切となります。
例えば、一口に製造業と言っても従業する人たちは、製造の現場、製品を販売する営業、製品を開発する技術、総務などの事務など様々です。
もし、それぞれが、それぞれの仕事の専門言語を使っていたら、お互いのコミュニケーションは良好に取れません。
つまり、コミュニケーションを成立させる状況に相応しい共通言語を使うことが、コミュニケーションを成立させるための条件となると言うことです。
また、どうしても専門用語を使用しなければならないのならば、相手への配慮としても、事前に、説明をしておくなどの対応をしておけば、コミュニケーションを取りやすくなると思います。
組織において、自分の考えを理解して欲しいのであれば、相手の立場に立った情報の共有が大切です。
その基礎中の基礎が共通言語であると心得るべきかと思います。