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【実食レポ】 「松岡軒」(福井県福井市) 羽二重餅・羽二重もなか

KIITE大阪「HOKURIKU+」購入品レポート第二弾です。
福井県の超有名お菓子、松岡軒さんの「羽二重餅」と「羽二重もなか」をいただきました。

ペロンペロンのお餅という表現がぴったりだと思っている羽二重餅。
シンプルすぎて味変したいような気もするのですが、このシンプルでなめらかなお餅の味を楽しむのもやっぱりやめられない。

松岡軒さんは明治30年創業です。

先代が営む織物屋を、二代目は繊維業の浮き沈みが激しいことから、東京での修行を経て和菓子屋「松岡軒 分店」を開業します。
そして、福井の名産絹織物“羽二重”と先代の生業であった織物屋との繋がりを和菓子で表現したいと考え、試行錯誤の末に羽二重餅を完成させました。
明治38年に発売開始された羽二重餅は、織物屋や商社が土産として次々に買い求め、その名が全国に知れ渡ることとなり、今や福井を代表する銘菓となっています。

松岡軒

原材料は、グラニュー糖(国内製造)、餅粉、水飴、馬鈴薯澱粉。
「主材料のもち粉は、京都丹波の亀岡産のもち米と、米どころ福井県産の餅粉を独自にブレンドしています」とのことです。


きめ細かなお餅(求肥)のお菓子は、飽きないですよね(2024年8月140円)

羽二重餅は、なぜだか何度もいただいたことがあって、ちょっぴり不思議です。お土産でいただいたにしては回数が多いような…
やわらかいお餅のお菓子は大好きですから、ありがたくいただいてきました。

羽二重餅はとつきますが、その正体「求肥」です。
求肥ってなんなのでしょうか。実はちゃんと理解できていないかもということで調べてみました。

お正月にお雑煮に入れたりするお餅は、もち米を蒸してついて作ります。お餅はそのまま置いておくと固くなります。

求肥は、もち米を粉にしたものに、水や砂糖・水飴を加えて加熱しながら練ります。だから甘いのですね。そして固くなりにくいという特徴があります。

もち米の粉にも種類がありますが、そのなかで求肥に使われるのは「もち粉」と「白玉粉」です。

外観はもち粉は粉状、白玉粉は粒状です。また製法が違うので性質も少し違います。

白玉粉は水に漬けたもち米を水挽きをして粉砕し乾燥させます。

もち粉は洗米したもち米を水を使わず乾かした状態で杵で搗き粉砕し乾燥させた粉です。

見かけは粒状ですが、白玉粉のほうがより細かい粒子になっていますので、お団子の生地にしますと(もち粉よりは)滑らかで硬くなりにくくなります。

前原製粉 「よくあるご質問」より
https://www.gishi.co.jp/home/faq_view.asp?id=77


↓ 以前、米粉の違いについて書いた記事です。よかったら



羽二重もなか(200円)

話を戻しまして、「羽二重もなか」もいただきました。

焦がし最中の皮に、自家製こしあんと羽二重餅がはいっています。
シンプルな羽二重餅を美味しくいただく代表選手と言ってもいいのではないでしょうか。

こちらの原材料は、小豆(国内製造)、砂糖、餅粉、水飴、寒天、馬鈴薯澱粉です。

羽二重餅入り


本店では、夏に羽二重餅がのった「手かき氷」が販売されていて人気です。

白山の伏流水から作られた氷を、年季の入ったカンナで、注文を受けてから一椀ずつ削ります。手がきの氷はひとつひとつの粒が大きく、ザクザク・ガリガリとした歯ごたえがあるのが特徴です。
(略)
「手かき氷」には、当店の看板商品・羽二重餅をトッピングすることができます。氷の上で冷やされ少し固くなった羽二重餅が、口の中で温められて柔らかさを取り戻し、するりと溶けていく絶妙な食感を体感できます。

松岡軒

かき氷の味のバリエーションは数種類あります。
冷たい氷と羽二重餅、宇治金時に抹茶蜜ですもの、想像するだけで美味しそうですね。

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