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【実食レポ】 「塩芳軒」(京都市上京区) 聚楽・雪まろげ

なめらかな餡と香ばしい皮の共演に「美味しいなぁ〜」と言葉が漏れてしまうそんなお饅頭をいただきました。

塩芳軒(しおよしけん)さんは、京都の老舗で百味會のメンバーです。
(先日から百味展のお土産コーナーの商品レポートが続いています)



百味展での塩芳軒さんの展示



林浄因の流れを汲むといわれる京の名店「塩路軒」から初代・高家芳次郎が別家するかたちで創業しました。
林浄因とは、暦応四年(1341年)に中国から来日し、日本で初めて饅頭をつくったと伝えられる人物です。

百味會「塩芳軒」より


白抜き文字の黒い染めの のれんがかかったお店が、またとても素敵。
京都市の歴史的意匠建造物・景観重要建造物・歴史的風致形成建造物に登録されているそうです。

本店のお庭が見えるお部屋で、月に1度程度、お茶とお菓子をいただける日があります。
なかなか日程を合わせることが難しいですが、いつか伺ってみたいと思っています。


左が「聚楽」1000円(5個)、右が「雪まろげ」(抹茶)900円
全て2024年10月現在

いただいたお菓子は、代表銘菓の「聚楽」と、「雪まろげ」です。
箱も包装もしっとりとした大人の雰囲気で、手土産にしても喜ばれそうです。


聚楽

箱も個包装も上品にまとまっています

聚楽
初代から続く塩芳軒の代表銘菓です。当店が豊臣秀吉築城の聚楽第跡にほど近いことから命名いたしました。
絢爛豪華な聚楽第に相反し、天正の印を押した素朴な意匠。
生地の独特な風味と、聚楽専用に炊き上げたしっとりした餡をぜひご賞味ください。

「聚楽」の商品説明


焼き色がしっかり。ふっくらした見た目も美味しそう


原材料は、砂糖(国内製造)、小豆、小麦粉、糖蜜(糖蜜、水飴、和三盆)、卵、米飴、水飴/重曹です。賞味期限は10日。



味のバランスが素晴らしいです

聚楽のために炊かれたこし餡は、とてもなめらか。
蜜の甘みも感じられます。
さらに、香ばしい皮とのバランスが素晴らしくて、シンプルで懐かしさもありつつ、高級感が感じられます。


雪まろげ(抹茶)

雪まろげの抹茶

「雪まろげ」は箱を開けると、お行気よく整列した丸い干菓子がならんでいます。

こちらの原材料は、和三盆(国内製造)、抹茶のみ。賞味期限は50日。

口に含むと、意外と最初はしっかりしていますが、かむとほろっと崩れてサラサラ〜と溶けていきます。
抹茶味は強すぎず、和三盆の味がしっかりと感じられるのもいいですね。


菓名もまん丸の意匠も可愛らしいですね


↓ 「塩芳軒」の5代目・髙家啓太さんの書籍を読みました


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