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【実食レポ】 「まつ月」(愛知県豊田市) 本わらび餅・焼きどーなつ
「プルプルのわらび餅、だ〜い好き」なんて言ってきた人生はなんだったのか?という気づきになった「まつ月」さんの「本わらび餅」をいただきました。
愛知県豊田市にお店がある1855年創業の「まつ月」さんは、さまざまな和菓子を作られています。
そのなかで注目されているのが「本わらび餅」です。
なぜ注目されているかというと、職人さん自らが「わらび」を育て、「わらび粉」をつくっているというのです。
土より掘り起こし、水洗いと精製を繰り返し
さらにじっくり寝かせる事、約3年。
古来より、蕨は古くから春を告げる植物として多くの日本人に親しまれてきました。蕨は地下に根茎を有し、春になるとこの根から新芽が芽吹き始め、夏にかけ成長しやがて澱粉が地下茎に蓄えられます。
秋も深まり地上の葉が枯れた頃、堀子と呼ばれる方々は根の掘り起こしにかかります。掘り出した根を洗い粉砕し、水を加え澱粉を抽出する。
幾度となく水洗いと沈殿を繰り返す事により精製され、本わらび粉のでんぷん質が残ります。
その澱粉を乾燥させ、約3年ほど寝かす事で口どけも良く独特な粘りのある本わらび粉が誕生します。
そんな貴重な国産本わらび粉のみを使用してつくられた「本わらび餅」をいただきました。
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消費期限は購入日から3日
(2024年7月)
すでにきな粉がまぶされているので、わらび餅オンリーがいただけずちょっぴり
残念。
でも、ざらつきのないトゥルントゥルンのとけるようなわらび餅に感動です。
きなこも香ばしくきめ細かくて美味しいです。
本わらび餅は、冷やすとかたくなってしまうので
「冷やさずに
お召し上がりください」
と注意書きがあります。
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持ち上げようとすると、トロ〜んとなります
貴重で高価な本わらび粉を、責任を持ってつくられているなんてスゴイことですよね。
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戦後間もない頃、当店ではドーナツを製造していた歴史があり朝一番に製造したドーナツは、お昼頃には完売してしまうほど地元のお客様からご好評を頂いておりました。
その当時の配合帳も活かしながら、現代のお客様により一層お喜び頂ける焼きどーなつとして進化させたいとの想いから和菓子職人の焼きどーなつは生まれました。
素朴ながら味わい深い、どこか懐かしい焼きどーなつに仕上げました。
なぜかこちらの「焼きどーなつ」だけが、わらび餅と一緒に売られていたので買ってみました。
どーなつは、卵がたっぷりつかわれていてなんだか懐かしい味です。
しっとり生地で、表面は砂糖がしゃりしゃりしているのもまたいい。
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私は今回、阪急うめだ本店の「美味一週間」で購入しましたが、オンラインショップもあります。
「月乃福々餅」などの生菓子は冷凍で送ってくれますよ。
本物のわらび餅にご興味があるようでしたら、わらび粉から作っているというお店は珍しいと思うので一度お試ししてみては。