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疾病予防施設を運営するための組織作りその2

組織はどうしましょうか。

法人内でどのように位置づけるのかも、働くスタッフのモチベーションに影響を及ぼします。

経験上、よくないのと感じるのは医療技術職の下に別チームとして配置することです。

疾病予防施設の運営の中で起こることと、病院運営の中で起こることは、質的にも量的にも別のことが多く、そこに集う人たちの考え方や判断基準、根本にある思考などは大きく違います。

もちろん持っている知識技術能力もです。

体に対する専門性を新卒比較すれば医学医療系の学校を卒業している人の方がより詳しく勉強しています。

一方で体づくりとかサービス、企画などの能力は健康・スポーツ系の学校を出ている人の方が見込みがあるでしょう。

組織作り、チーム作りは事業を作っていく上でかなめとなるところでもありますから、能力が最大限発揮される組織作りを目指すことが大切です。

が、よく陥りがちなこととして、どうしても健康・スポーツ系の学校を出ている人は、その多くが国家資格保有者ではないため、医療法人の中での居場所や立ち位置がビミョーになりがちです。

これは働く側からすると本当にモチベーションを低下させる原因になるところで、職員が定着しなくなるので気を付けたほうが良いでしょう。

法人の事業として行う場合には、そこで働く人たちが意識高く、またやりがいをもって働き、能力を発揮できる環境を準備することが事業を成功に導くために必要なことの一つと言えます。

平成7年4月26日に出された厚生省通知(現厚労省)では

エ 病院又は診療所と疾病予防施設はそれぞれ別個の事業として、会計、組織、人員等の区分を明確にし、病院又は診療所の従事者が疾病予防施設の従事者を兼ねることは、原則として認められないものであること。

とあります。ですから、病院業務の従事者と疾病予防施設の従事者を兼ねることは原則として認められません。

このことからも、法令順守をするならば疾病予防施設は別組織として運営する方が、あとで余計なトラブルを未然に防ぐためにも賢明ですね。


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