ダンゴムシの友達のバラ
「高貴なワタシに何の用?」
おれっちを上から見下ろしてるやつが
よく言っているセリフだ
おれっちはあのバラが大嫌いだ
トゲトゲしていて
お腹に当たると痛いんだ
だから
ある時おれっちは聞いたんだ
「お前は何でトゲトゲしているんだ?」って
そうしたら
バラは珍しくおれっちの質問に答えてくれた
「トゲを出していないと、ワタシの美しいお花が守れない」ってね
その時、思ったんだ
お腹を守るおれっちと一緒だって
それからおれっちとバラは友達になったんだ
友達っていうのは
作ろうと頑張るんじゃなく
自然とできるものなんだな
無理して作る必要なんてないんだな
この時おれっちはそう思ったよ
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