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ユーザー目線の設計開発にベンチャーやベンチャーキャピタルは向くべき

- ユーザーが置き去りになっている現状と未来を考える -



ユーザー目線の開発をしていない

近年、スタートアップ界隈は政府の支援を受けながら急速に成長しており、それに伴いベンチャーキャピタルも活況を呈しています。私たちもスタートアップ支援やメンタリングを行う中で、感じることがあります。それは、ユーザーが置き去りにされている、という現状です。ビジネスの立ち上げや開発の視点から見ることが多く、ユーザーの立場や体験が見逃されがちです。ビジネス計画やプレゼンテーションではユーザー目線を意識しているように見えますが、実際の製品やサービスには十分に反映されていないのが現状です。

1.ユーザー目線を欠いた設計、開発

ユーザー目線を欠いた設計や開発は、表面上は売上に繋がるように見えても、長期的な視点で見ると問題が浮き彫りになることがあります。製品やサービスがユーザーにどのように利用され、その結果ユーザーが将来どのような体験をするかという観点が欠けていることが多いのです。また、価格設定においても同じことが言えます。開発がしやすい方法や手法が選ばれ、ユーザーに無理な負担がかかることがあるのではないかと考える必要があります。開発側が使いやすいという理由だけで選択するのではなく、ユーザーにとって最適な選択肢であるかどうかを重要視すべきです。

2.支援側もユーザー目線になっているか?を意識するべき

具体的な開発方法や手法、外注先の選定、プログラミング言語の選択など、これらの選択はユーザー目線を大切にする必要があります。例えば、開発しやすい言語を選ぶことは開発者側にとっては都合が良いかもしれませんが、それがユーザーにとって本当に使いやすい選択なのか、その点を常に意識することが大切です。ベンチャーキャピタルなどの支援者も、ユーザー目線を大切にする開発を後押しするべきです。

3.PoCを早く回すことがユーザー目線ではない。

過去には、「失敗しても早くPoCを繰り返せ」といった考えが一時的に広がったこともありました。しかし、成功体験のない人々がこのようなアドバイスを行い、成功体験のない人々がこのアドバイスを受け入れることで、本質的な問題が見過ごされることがありました。このような状況では、本当にユーザーに価値を提供するサービスは生まれません。ユーザーが本当に求めている体験や未来を考え、そのための選択肢を検討することが大切です。

4.ユーザーを未知の領域に導くことも真剣に考えるべき

日本のビジネス界ではオタク目線がマイナスに捉えられることもありますが、実際にはオタク目線やSFの世界から出発して成功した企業も多いです。これは、ユーザーを未知の領域に導くことを真剣に考えた結果と言えるでしょう。日本でも、このような発想やアプローチを大切にする企業が増えるべきです。

5.海外にも通じるサービスを行うにはユーザー目線とは何かを考えるべき

ユーザー目線の設計開発は、ビジネス成功のために欠かせない要素です。ベンチャーやベンチャーキャピタルは、単なる売上や利益だけでなく、ユーザーの未来や体験を考えることが大切です。このような視点が未来のビジネスの成長を支え、ユーザーの満足度を高めるでしょう。

6.最後に

ユーザー目線の設計開発がビジネスの成長に不可欠であり、ベンチャーやベンチャーキャピタルもユーザーの体験と未来を重視するべきです。