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[積読日記]読み切る自信がないものに手を出す悪い癖

子どもの頃から読書は好きで本は読んでいる方だと思いますが、一番本を読んだのは中高生の頃で、当時は文庫本なら1日1冊のペースで読んでました。速かったんですね。カラマゾフの兄弟ですら3日くらいで読みましたから。今だったら1ヶ月かかるかも(笑)。同時にギターを弾きまくり、小説を書く(作家かギタリストになろうと思ってました)という、いったい時間がどれだけあったんだろう?と思うんですが、若い頃に流れる時間は遅く歳を食うと時間が速く進むということでしょう。
さて、本題ですが、ぼくは本は同時に3冊くらい併読します。今読んでいるのは
三国志」北方謙三
「失われた過去と未来の犯罪」小林泰三
「誰にもわかるハイデガー」筒井康隆
です。
三国志は大好きなので、吉川版をずいぶん昔に読み、横山光輝の漫画も読み、コーエーのゲームもやりまくり(笑)、という感じで今更と思うかもしれませんが、北方謙三版が面白い!北方さんらしくワイルドだし読みやすいので、今から三国志読む方には吉川版よりこちらをおすすめしたいです。

小林泰三は、デビュー作?の「玩具修理者」でファンになり、人獣細工その他のホラー、「アリス殺し」シリーズなどかなり読んでますが、本作は未読だったので今読んでいます。相変わらず面白いですねえ。このひとの作品は、どこか筒井康隆と似ていて設定そのものが奇想天外なので読んでいて楽しいです。ホラーであっても怖いとかぐろいとか思いません。上手い!という感じですね。
ハイデガーは、「存在と時間」持っていますがわからん(笑)。でも知りたい!ということで、ぼくが敬愛してやまない筒井康隆先生の本を手に取ったわけです。これも読んでいて楽しい。
この3冊はいずれもスイスイ読めるので併読全く問題なし。しかしここでやばい本に手を出してしまいました。

積読から引っ張り出してきたジョン・アーヴィングの作品ですねえ。ぼくは基本古典文学を読むことが多いのですが、現代アメリカ文学も好きでポール・オースターやスティーブ・エリクソンなどはお気に入りです、しかしこれは長い!
分厚い上に2段組で字が小さくしかも上下巻(笑)。読み切る自信がありません。じゃあなぜ手を出すんだ?と言われそうですが、そういう性格なんでしょうね。ピンチョンも競売は短いので楽でしたが、大作は遅々として進みません。しかしあきらめてはいけないのです。かつてはカラマゾフを3日で読んだのだからできるはず!
そう励ましながら挑戦するのであった…

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