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言葉の収集

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少々収集癖がありまして 読書をする際、 お気に入りの一文、一説を書き留めている所存。
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#読書感想文

インクのように

しかし何よりも奇妙だったのは、 かまどの下でちろちろと燃えている青白いほのをだった。 瓦斯…

名前の知らない友だち

「…君は、」 名前を訊ねようとしたぼくをさえぎって、少年は笑みを浮かべた。 「野暮なことは…

約束守るなかれ

大体人間の身体は細胞が何年かですっかり新しく入れかわるのだそうで、 「あれからみんな細胞…

人間世界

私自身は、エルフの説が最も真実に近いと確信している。 エルフ主催の《5つの未解明の蕾学校》…

このほんをよむひとへ

ずがこうさくの じかんは、  じょうずに えをかいたり じょうずに ものを つくったり す…

通行料

夢も見ずに眠ったという訳ですか。 しかし夢は眠りの残りの浅い時にこそ 見るモノだとも言われ…

雑音ーノイズー

「ほんとうだ。ソォダ水のはじける音がする。  雑音ーノイズーの音なんかぢゃない。  宵里の云うとおりだ。」 ー中略ー 「それにしても、きみたちはなんて古いレコォドを聞いているんだろう。  雑音ーノイズーがひどいね。」 「でも先生、ぼくたちにとってはこの雑音ーノイズーが、  何より重要なんですよ。」 宵里はアビに目配せをしながら、そう云ってレコォドを止めた。 長野まゆみさんの紡ぐ言葉の色が好きです。 ブルー、青色を表現する言葉が特に美しいと 読んでいてたびたび思います。

夢みる少年の昼と夜

太郎は缶の蓋を明けた。 その中には雑多な物が詰め込まれている。 太郎は一つ一つ大事そうに取…