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<2冊目>二度と読みたくないトラウマ本
『神様ゲーム』を読んだ。
前回読んだ「方舟」がかなり面白かった。
どうやらわっちは暗い本が好きらしい。気になる人は下の記事を読んでね。
トラウマ本でググったら、面白そうな本を見つけた。
麻耶雄嵩先生の「神様ゲーム」である。
※予想以上に鬱展開なので、読む際は十分に注意してください。
あと、面白い本募集してるのでコメントで教えてね
<感想(ネタバレ無)>
まずはあらすじを
自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?
実はこの本、子供向けミステリーなのである。
200ページ程度なので非常に読みやすい。内容を除けば。大人でもトラウマ確定の内容なので講談社はどうかしてるんじゃないだろうか。
表紙やあらすじからも分かるように、この本は猫殺しから始まる。
この時点で既に胸糞展開なのだが、ここからさらに残酷な事件が起きていく。。
この話で一番興味深いのは”神様”こと鈴木の存在だろう。
鈴木はなんでも知っている。
未来のことも。
小学生とは思えない彼の言動、そして的中する予言の数々に目が離せなくなる。
主人公は”神様”の力を借りて猫殺しの犯人を突き止めようとした。
それだけならよかった。
主人公は神様に”お願い”をしてしまうのだ。
ああ、これ以上わっちは書けません。。。
気になる人は読んでください。。こどもや心臓の弱い方は決して読まないでください。
わっちは割と鬱展開好きなのですが、結構ダメージ来ました。
<感想(ネタバレ有)>
ここを読んでるってことは「神様ゲーム」読んだんだよね??
おそらくあなたはわっちと同じ気持ちのはず。
辛いよなあああああ。
あれは落ち込むぜ。。。
がっつりネタバレ書くので、読んでない人は戻るなら今です!
これ読んだ人!
一番気になるのはラストですよね。
ミチルの死によって、的中したかに思われた主人公の予想。
しかし天誅が下ったのは父ではなく、母だった。
多くの読者がこのラストに疑問を持ったことでしょう。
例によっていくつか予想を立ててみました。
予想その1
神様が全て正しい。母が異常者だった。
脳死で素直に受け取るとこうなる。
女性が自分の息子と同い年の少女に性的ないたずらをするのか?という疑問もあるが、性癖なんて千差万別だし可能性はあるっちゃある。
予想その2
神様が間違えた。というかそもそも神様なんていなかった。
そもそも鈴木の発言はすべてデタラメであり、犯人は父親という説。
犯行理由も理解しやすいし、犯人がつかまらないことにも納得ができる。
一番現実的な考えがこれである。
ただ、ミチルの死の不信感は残る。
予想その3
天誅=その人を殺すではない。
主人公の予想通り、犯人は父親である。
そしてその犯人を最も苦しめる方法は何だろう。
それは何の罪もない家族を殺すことではないか。
父は殺人事件を担当する刑事である。
自分の死について日ごろから覚悟していてもおかしくない。
鈴木の言動から察するに神様は残酷だ。家族を殺すことで犯人が苦しむなら、何の躊躇もないだろう。
選ばれたのは鈴木と無関係な母だった。
以上どの予想にも長所、短所がある。
個人的には三つ目かなーって感じ。
一番ぞくっとするし、後味の悪さが際立つ。
でも、やっぱり
「天誅=その人を殺す」になる気もするんだよなー。
皆さんの予想も聞きたいです。
いいかげん小説以外も読まないとって思ってるんだけど、
トラウマ小説にハマりそう。
挑戦の趣旨からそれないように気を付けます。。
それでは、また。