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会社の健康経営について考える

こんにちは、「WaCCa(ワッカ)の人」です。

4月は新卒社員の入社といった大きなイベントがあるため、各社オンボーディングの対応に追われている状況ではないでしょうか。会社によって、引続き長期の研修に取り組んでいたり、実際に配属を進めたり、状況は様々かと思いますが、これからGWを迎える中で、新卒社員にとって最初の試練となるのが、長期休暇明けから仕事モードに気持ちを転換していけるかどうか、という点かと思います。
ただ、これは新卒社員に限った話ではなく「五月病」といったワードもある通り、一つの仕事の区切りを迎えた、長い休暇を終えた、など、複合的な要因がトリガーとなって誰にでも発生し得ることです。
そのため、今回は巷で言われる会社の「健康経営」に関する取り組みを少し紹介したいと思います。

健康経営とは

経済産業省が定義する内容によると、「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。従来の考え方としては、働く上での従業員個々人の健康管理は、これまで本人の責任として個々人に委ねられることも多かったと思います。会社が従業員の健康管理に関する投資を積極的に行うことで、会社の生産性の向上や組織の活性化を生み出すことが健康経営に期待されることとなります。

具体的な取り組み

従業員の健康増進を図る上で、闇雲に施策を考えて実行することは得策ではありません。会社の企業理念や、従業員に求める働き方などによって、どのような施策が効果的なのかも変わってくると思いますし、そもそも施策が継続的に定着しないと意味がないので、最初から難しいハードルを立てるわけではなく、できることからステップバイステップで進めて行くことが肝要です。
具体的にどのような取り組みが考えられるのか、について、他社での事例なども踏まえながら幾つかご紹介したいと思います。

・健康にかかわる情報の一元管理
健康診断、ストレスチェック、残業時間などを一元的管理し、従業員の心身に関するリスクや不調などを未然にキャッチアップすることが期待できます。また、従業員自身が自分の情報を可視化できるようにすることで、自身の異変にも気づけるようになるでしょう、

・社内向けのセルフケア研修の実施
働き方の多様化が進む中、周囲の人の異変などにもなかなか気づきにくくなってしまう状況もある中で、自分のメンタルヘルスをセルフコントロールする方法や考え方を学ぶことで、未然の予防につなげることが期待できます。

・社員食堂の設置
従業員向けにバランスの良い食事を提供することや、食生活の改善などを促すことが期待できます。
また必然的に従業員同士が食卓を一緒に囲むことになるため、社内コミュニケーションを図ることにもつながるでしょう。

・運動を伴う社内イベント等の実施
健康維持の観点から、社内向けのイベントとして、ヨガ教室、ウォーキング、運動会などを定期的に開催することや、社内サークル活動を取り入れることにより、単に運動不足の解消ということだけではなく、社内コミュニケーションの活性化にもつながります。また、会社がスポーツジムの会員費を負担することで、気軽に運動ができる環境を整えることができるでしょう。

・プライベート時間の充実を図るためのサポート
従業員がリフレッシュできるようにするためのプライベート時間を確保するという意味で、リフレッシュなどを目的とした休暇制度の導入、ノー残業デーの設置など、メリハリをつけて働けるようになることが期待できるでしょう。

健康経営銘柄、健康経営優良法人について

経済産業省により、優良な健康経営を戦略的に取り組んでいる上場企業が選定され、「健康経営銘柄」として公表されています。
https://www.meti.go.jp/press/2023/03/20240311003/20240311003-a.pdf
健康経営銘柄に選定された企業には、健康経営に関わるアンバサダー的な役割が期待されていますが、これらの企業の取り組みを参考とし、自社にマッチした取り組みを検討するのが良いかと思います。
一方で、日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を「健康経営優良法人」として顕彰する制度もあります。
企業規模により、認定される基準や条件が異なるため、社会的な評価を受ける上でもメリットを享受できる制度になるので、自社の取り組みの取り組みを推進する上での一つの目標として、参考にして頂ければと思います。

最後に

幾つか事例なども含めて健康経営についてまとめてみましたが、何より一番大事なのは、健康経営に向けたマインドを経営陣が持った上で、会社の企業理念やビジョンに沿ったアクションプランを進めていくことだと思います。
社員の働きがいのある職場づくりや、社員がモチベーションを維持できる環境をつくりだすことで、リテンションリスクの回避にも繋がると思いますし、会社が掲げる目標に対しても労使が足並みを揃えて進んでいくことができるでしょう。
昨今の人的資本という観点からも、会社が健康的に経営ができている状態というのはとても大事なことだと思うので、健康経営というワードも改めて意識してみて頂けるとよいのではないでしょうか。

ということで、今回はこんなところで。

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それでは!

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執筆 WaCCaの人
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