映画日記#11 『パルプ・フィクション』&『台風クラブ』
今日は体調が悪い。メンタルの方だ。
自ずと体が起き上がらず、布団から出られない。
やるべき課題も手につかず、食事をする気も起きない。昨日までは特に何もなかったのに、突然おかしくなる時がある。
こんな、何もできないような日は、映画を観るしかない。
ということで、本日1本目はDVDでアメリカ映画『パルプ・フィクション』を鑑賞した。
言わずと知れた名作中の名作で、天才クエンティン・タランティーノの代表作だ。世界の映画史に残るマスターピースであり、タランティーノ風の作品が世に溢れるきっかけになった1本だ。
4年ほど前に親に勧められて初めて観た時は、あまりの面白さに頭が追いつかず、ただ、こんなに面白い映画があったのか!という驚きだけが残った。
この映画をきっかけに、洋画にハマったと思う。
今回が2回目の鑑賞となる。
やはり、メチャクチャ面白い!どんな映画よりも飛び抜けて面白く、凄いものを観た、という気持ちになる。
しかし、やはり言葉では説明出来ない。むしろ、言葉で語るべき作品ではないと思った。
全ての映画を「鑑賞中の面白さ」という尺度で競わせたとしたら、この映画は間違いなく1番だと思う。
これからの人生、1本しか映画を観ることが出来ませんと言われたら、この映画を選ぶ。
何回でも観ることが出来るし、永遠に繰り返しても、ずっと同じくらい面白いと感じられる作品だ。
これ以上の褒め言葉は浮かばない。
2本目はAmazonプライムで日本映画『台風クラブ』を鑑賞した。
第1回東京国際映画祭グランプリ作品で、日本の鬼才・相米慎二が監督した作品だ。
高熱を出した時に見る夢を、映画として見せられているような気持ちにだった。
思春期の中学生の、やり場のない鬱憤が、台風をきっかけに爆発する。
客観的に観てしまうと、全く意味がわからない。なぜ映画として成立するのかも全く分からない。全く理解できなかったが、人の動かし方と、雨を利用した光の演出が物凄く素敵で、思わず魅入ってしまった。
1985年作成ということもあり、昭和という時代を感じさせるような描写も多く、今でいう異常が、日常であった時代もあったのだと、しみじみ思わされた。
よくこんな物語を思い付くなあ、と驚かされる、不思議な魅力を持った作品だ。今日の気分にはマッチした映画だった。
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