親の質問力とは? 子供との会話で質問していますか?
皆さん、お元気ですか? 以前、親の質問力についてVoicyでお話したら
「面白かった、興味深かった」と、ご意見を頂きました。
そこで、今日は私がやっている「親から子供への質問」について、まとめてご紹介してみたいと思います。
この記事はマガジン記事ですが、多くの方の参考になれば嬉しい話なので、今回は無料です。
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こどもとの会話で育つもの
皆さん、日常的にお子さんと会話をされていますよね。
どんな場面で、会話している姿が目に浮かびますか?ながら聞き?それとも、作業をしていたら手を止めてる?目線を子供まで下げて話を聞いてる?
そりゃ、手を止めて、子供と目を合わせて話を聞くのがいいと分かっていますが、忙しい共働き家庭で出来てるか?と言われると自信を持って「出来てます!」とは言えない方も多いのでは(私も)
話を聞くという行為は子供の成長においてとても重要なものです。
子供は、ちゃんと話を聞いてもらうと、親から承認、受容されているという感覚を味わいます。どんな話をしてもちゃんと聞いてくれる大人がいる、という状態は、子供にとっては安心する充電ポイントになります。
何があっても「自分の話を聞いてくれる人がいる」
これは大人だって嬉しいですよね。この自分が自己受容されているという感覚があるから、人間は他者を受容できるようになります。自分を受け入れてもらった経験のない人は他人を受け入れることができません。
私はこの重要性に気がついてから、できるだけ息子達の話を聞くようにしています(100点では無いが。ただ話を聞かずに、成長して荒れてしまうより、今話を聞いた方が楽だという下心もある)
質問をする効果とは?
大人の世界でも、質問力はとても大事だと言われています。(Amazonの書籍で、「質問」と入れると、検索結果 8,000 以上 !それだけビジネスニーズがある。)
では質問をする効果はどんなものがあるんでしょうか?
良い質問とされるものは「情報整理、理解が深まる、自分や相手の行動を動かす、アイデアや気づきを得ることができる・・・」
ただ、答えを得るだけでなく、質問したことによって得られる効果があることとされています。
また質問力は他人だけでなく、自分にも使えます。質問を受けると、人間の脳は必ず答えを出そうと考え始めます。
皆さんも何か作業をしていて、誰かに質問されたら(答えるつもりがなくても)頭の中で考えてしまいませんか?
「好きな食べ物と理由を教えてください」
考えました? 答えようとすると、頭の中にある言葉を外に出す必要があるので、前頭葉を中心とする「メタ認知」の回路も刺激されます。これも脳を鍛えてくれる力になります。
子どもへの質問の効果は、上記に加えて「言葉の学習」という効果もあります。質問されると、答えようと言葉を選んだり、質問者が使ってる言葉も知ることで語彙力が増えていくのです。
私が子どもにする質問する時に意識していること
とはいえ(偉そうなことを色々書いてみましたが)
ただ「うんうん」と子供の脈絡のない話を聞いていても、忙しい時間帯だと、早く終わらなかなーと思ったり(ひどい)、言いたいことはこれ?と先回りしてしまいそうになります。
そこで私は息子の成長も感じられるように、質問を使い、子供の回答を楽しむようにしています。
ここで扱う質問は「はい、いいえ」で答えることができない、いわゆるオープンクエスチョンと言われる種類の質問になります。
① オウム返し+5W1Hの質問
まずは子供の回答に深みを持たせていくため、オウム返しで受容してから、「子供が発した言葉を引用して」具体的な質問をしていきます。
子供(10歳以下)は、まだ事象の繋がり(何がどうなってそうなった、どうなる)を認知する力が、育ってないので、質問されることによって初めて考える答えも多い。オウム返しで言葉をつないでやります。
息子「〇〇したんだ」
私「〇〇したんだね」
息子「うん」
私「どうやって、〇〇したの?(Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)でつなぐ)」
② 一つのトピックスを掘り下げていく
Voicy内でも具体例として取り上げていますが、息子がロボットを作りたいと話したら、どんなロボットを作りたいのか、そこからロボットをテーマにして掘り下げ質問していきます。
ロボット→お掃除ロボットが作りたい→どんな?そのロボットは誰の助けになるの?→手のひらサイズのお掃除ロボット→大人が掃除できないところに入って掃除する→じゃあロボット作ろうと思ったらまず何からやる?
子供は「質問に答え」ていくと、ただロボット作りたいなという空想が、何か行動しないとロボットは思うだけでは作れないという気づきに変わっていきます。
③ 大人の固定概念で質問をしない
例えば、おそうじロボットと子供が言ったら、「ああ、ルンバね」とは言いません。お掃除ロボット=ルンバだと思っているのは「大人の認識」です。
子供は「自由な発想」で質問に対する考えを巡らせている可能性が高いので、できるだけ答えや考えが、狭められないように、大人の固定概念を取り除いて質問するようにしています。
(例:時間的に無理だとか、お金がかかるものだとか、そういった条件的な固定概念も取り除いて質問をするようにしています)
こどもの話を夢や空想で終わらせないコツ
もうひとつ、子供とスムーズに質問のやり取りができてきたら「視座を上げる質問」を投げかけるのもおすすめです。
例えば、息子はロボットを作りたいという話をしていたので、その内容を質問で掘り下げて二人で会話をしていました。
自分だけではなく「それは誰にとって訳にたつと思う?良いと言ってもらえると思う?」とも最後に聞いてみます。
夢を夢で終わらせないためには、やりたいことをだけでなく、それを価値として感じてくれる人がいるのか、と親が視点を付け加えてみます。
↑ 頭のいい人ほど「絶対の正解はない」ことを知っていて、質問をたくさんする。答えではなく、問題を明確にして行動を作り出すために質問をする。メタ認知力を上げる。何にアンテナが立っているか気づかせる。など参考ポイントが多い1冊です。
質問と一口に言っても、子供の年齢や性格によって、適した投げかけ方法は異なります。(あまりに親が質問していると、尋問と感じる子供もいる)
ただ、毎日子供と目を合わせて話を聞く(自己受容する)中で、質問力もうまく使えば、より親子で楽しい会話ができるようになるのではと思い、私なりの、やっていることや考えをまとめてみました。
オススメは寝る前のピロートークです。子供と横になりながら、「お母さん聞いて!」「それはなんで・・・」とやってみてね!
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